2021年10月度の金・プラチナ価格総括

1884 Gold

原油価格が7年ぶりに
高騰したという記事が
特に目立った先月。

法人契約している
ガソリンスタンドからも
2カ月連続で価格上昇の
通知が届きました。

ここまで短期間で
ガソリン価格が上がるのも
今までにはなかったこと。

そんなワケで世間としては
原油高騰が多くのメディアで
取り上げられたのですが実は
金・プラチナも価格が上昇。

10月は買い取り件数が増え
お客様をお待たせする時間が
多かったこともあったので
ご迷惑をおかけしたかもしれません。

中には時間がないってことで
一度来店されたものの他店へ
行かれた方もいらっしゃったほど。

一時的にではありますが
それほど買い取り業務に追われた
10月だったんです。

ちなみに高騰したのは
原油だけではなく、非鉄金属などで
国債相場だけでなく、円安も
後押しした結果となりました。

これはコロナ禍からの
経済回復で需要が高まったのと
供給制約の高まりが背景。

景気に敏感な鋼材や燃料などの
主要商品の卸値から算出される
日経日経商品指数17種も41年ぶりに
最高値をマークしたほど。

各種エネルギー資源の
供給不足は価格上昇だけでなく
経済活動にも支障がありました。

お隣の国、中国では
石炭不足により電力供給が不足し
電気料金が上がるだけでなく
稼働できない工場が出てくるほど
影響したところもありました。

ワクチンの普及により
経済が動き出したのですが
いいような悪いような
複雑な気分ですね。

10月の金・プラチナ価格動向

というワケで2021年10月度の
金とプラチナの動向ですが
資源全体が高騰したのもあり
貴金属の世界も値段は上昇傾向。

さすがに昨年の最多値ほど
マークはしておりませんが、
達するのではないかというほど…

これらの要因というのは
冒頭でもお伝えしたように
景気回復の兆しのため。

ワクチン普及や治療薬研究が
進むことによってコロナへ対する
リスクが低減してきました。

そして、世界各国の需要が
高まってきたことが背景にあります。

金（ゴールド）は特に
資産用の現物投資だけではなく
もっとも世界需要の高い宝飾品が
回復してきたことがあります。

中でも宝飾品需要大国である
中国とインドですがこの2国の需要が
コロナ禍前には届かないものの
一歩手前の水準まで戻しました。

特に10月では現物が動かない
ETF（金上場投資信託）は売りが多く
バーや宝飾品などの現物では
購入が買いが多い動き。

つまり、投資家は売って
消費者は買いに走るというような
状況とも読み取れるってことです。

そして、金と同様に
プラチナも値段は上昇。

工業製品需要が高いので
株式市場や経済指標の結果が
好調であったことが反映されたのが
背景になってしまった状況です。

とはいえ下旬頃になると
当初前向きに検討されていた
アメリカ金利利上げが逆転。

上昇して維持していた価格が
下落傾向となってしまいました。

値動きが激しいプラチナは
金と違ってすぐに反転するので
読みが難しいところですね…。

冒頭でもお伝えしたように
10月中旬からの円安も
金・プラチナ価格上昇の
後押しとなりました。

国内の貴金属価格は
ドル建て市場価格と為替に
影響される値段となってます。

ドル建て市場価格が変動しない
という前提条件でいくと、
円安で国内価格は上昇し
円高で国内価格は下落する
…ということです。

1円円安になると国内価格は
約50円/gほど上がるのですが
10月初旬は1ドル＝約111円、
下旬に1ドル＝約114円と月内で
約3円程の円安となりました。

これだけでも150円ほどは
国内価格が上がってるってことで
為替の動きは侮れませんね。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(11/2)の貴金属価格】
　ゴールド：7,272円/g（+30）
　プラチナ：4,354円/g（+117）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

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