2022年1月度の金・プラチナ価格総括

1976 Gold

日本国内ではオミクロン株で
感染者が最多人数を更新した一方
世界ではとある有事が勃発。

その有事というのは
ウクライナ情勢。

ウクライナはロシアだけでなく
ヨーロッパや地中海に囲まれた国。

今に始まったことではなく
旧ソ連時代に圏内にあったため
それが今に引きずっている状況。

立地柄、国内でもロシア派と
ヨーロッパ派に分かれており
そこにロシアが侵攻するのでは
…という懸念が出てるワケです。

過去にはウクライナの一部
クリミア半島を住民投票により
一方的にロシアが併合したことで
国連でも採決されたことがあります。

それ以降はウクライナにおいて
情勢不安定化に関わる人の
資産凍結措置を各国が行うなど
されてきました。

2019年には当時の大統領が
ロシアとも協議しつつも将来的に
EUとNATOへの加盟を目指す
という方針を示しました。

ウクライナと親ロシア派で
停戦合意も実現したのですが
昨年から停戦合意の違反が発生。

死傷者が相次ぐまでになり
ロシア側はウクライナのNATO加盟を
認めないとして国境に部隊配備。

そのロシア軍が侵攻すると
全面戦争が起こるかもしれない…
というブリンケン米国務長官の発言。

といった感じで1月下旬は
そんな緊迫のウクライナ情勢が
ニュースに出た月となりました。

これは新しいリスクとして
金価格にも影響する可能性が
高まるかもしれませんね。

イベントは多かったが…

1月正月明けはアメリカの
経済指標が公表されたが
中でも労働指標が予想を
上回ったことで金相場は下落。

雇用統計に関しては
予想を下回ったのだがこれによる
上昇はほぼない感じで始まった。

それ以降は落ち着いていたが
FRB議長の公聴会においてあまり
インフレに対する強気な発言がなく
そこへの不安感から若干の上昇。

それが落ち着いたと思いきや
冒頭のウクライナ情勢により
そこへのリスクでまた上昇。

グラフを見ての通り
落ち着いては次のイベントで
上がるという感じで月でみると
大きな値幅はないものの動きが
激しい1ヵ月となりました。

そして、1月末には恒例の
FOMCが開催されたものの
政策金利利上げも今回は据え置き。

次回3月のFOMCにおいて
利上げ開始発言もされたが、
イマイチ明確さに欠けており
売りが大きく入った結果、
金価格は下がっていった。

プラチナは逆の動きとなり
為替が大きく動いてないのもあり
ドル建て相場に連動した感じ。

金との違いはプラチナは
ウクライナ情勢からの影響が
より強くでるということ。

自動車・工業需要が高い
プラチナですがその供給は
南アフリカが多く、それに次いで
多い国というのがまさにロシア。

ウクライナ情勢によって
ロシア供給の懸念が起きたので
金（ゴールド）よりもその
影響が出ている感じです。

去年の2月はプラチナ価格が
結構上がっており5,000円/g台
目前ってとこまでいきました。

果たして今年はその大台を
超えていくのか…プラチナ高騰を
待ち望んでる人も多いので
これからの相場が楽しみです。

…にしても、コロナが
発生してなければ香港とウクライナへ
当初は旅行に行く予定でした。

香港は中国リスクが高まり
ウクライナはロシアリスク。

行こうと思っていたところが
行きにくくなってしまったのは
悲しい限りではありますね。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(2/2)の貴金属価格】
　ゴールド：7,360円/g（-8）
　プラチナ：4,247円/g（+10）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

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