2022年2月度の金・プラチナ価格総括

2004 Gold

2月下旬から店頭は
金取引でドタバタ。

この背景は皆様もご存知
国内円建て金価格が2年ぶりに
最高値を更新したため。

そんな相場であったために
メディアでの露出も目立ち
買取作業にも追われてました。

ただ、買取りオンリーかと
思いきや購入に踏み切る方も多数。

買取作業だけではなく連日
お問い合わせの電話も多くて
2月最終週は社内もドタバタ。

”金価格最高値”のインパクトは
改めて強いな～と感じた次第ですよ。

今回の金価格更新は
2年前に比べ、ドル建てより
為替の影響によるもの。

これについては以前の
ブログでもお伝えしたとおり。

これもウクライナ情勢が一気に
ヒートアップしたことが背景。

オリンピック期間中はさすがに
大人しくしていたロシアの
プーチン大統領もジワジワと
行動を開始した感じです。

それによって金だけでなく
原油先物も上昇しており、
セオリー通り株価は下落。

各国は攻撃や侵攻を
控えるように止めてはいれど
それを無視しての行動。

軍事作戦も始まっており
”ロシアは戦争を選択した！”
とアメリカも認識。

とどまるところを知らず
我が道を進むといった感じの
プーチン大統領も今では
独裁者っぽくも見えます。

2年ぶりに更新した円建て金価格

ということで2年ぶりに
円建て現物金価格が最高値更新。
（3/2時点での最高値7,928円/g）

原油高も高騰しており、
金以外の商品も最近の高騰っぷりが
注目されている今日この頃です。

1月末から顕在化してきた
ウクライナ侵攻が現実を帯びて
ロシアは本当に開始。

各国はロシアに対して
経済制裁をやってきたものの
ロシア資源に頼ってる面も…。

その結果がリスクとして
浮き彫りになったこともあり
有事モードが発動して値段も
徐々に値上がりしてきました。

コロナ禍が落ち着きを見せ
金価格も収束するかと思った矢先に
発動した有事ってこともあって
その二重苦が最高値更新を
実現させた感じもあります。

とはいえドル建てでいうと
冒頭でお伝えしたように高値でも
一昨年ほどまでは上がらず…。

過去に比べ高値圏内であるには
間違いないのではありますが
今後そのドル建てが上がるかどうか…
というのが肝になりそうです。

そんな上昇っぷりの激しい
金（ゴールド）に比べプラチナは
上がってるもののおしとやかな感じ。

というのもプラチナに関しては
ウクライナ情勢を受けたかというと
そう直接的な影響ではなく…。

どちらかというとパラジウム価格に
引っ張られたことでの上昇があり
金ほどの上がりっぷりではありません。

パラジウムは供給量のメインは
ロシアと南アフリカでプラチナと
同じように見えて割合は全然異なります。

プラチナは南アフリカが
67%占めているのに対して…

↑Metals Focusの調査レポートより作成

パラジウムに関してはロシアの
割合が高く、今回のウクライナ侵攻で
ロシアからの影響を受けやすいのは
パラジウムってことになります。

プラチナよりパラジウムの方が
値段の上昇っぷりが激しいのは
こういった背景があるワケでして
プラチナは引っ張られてる状況。

有事で動く金ではあるものの
プラチナがそこまで上がってないのは
こういった背景があるのでした。

↑Metals Focusの調査レポートより作成

今後の見通しですけども
ロシアとウクライナの停戦協定が
協議されているのでそれ次第ですが
何とも現時点ではすぐ解決する
兆しがなさそうではあります。

3月中旬にはFRBによる
金利利上げが見込まれてましたが
今回のウクライナ侵攻で果たして
それが実現されるのか？！

これからの価格動向は
停戦協定がどうなるのか…
そしてFRBの金利次第といった
状況でもあります。

なんていっていると
本日も価格が上がり最高値更新。

戦争によってこのような
資源が高騰するのもですが
何と言っても死者が出ており
実質ウクライナを支援する国が
ないのは悲しいところ。

とにもかくにも一刻も早く
平和的解決となるのを願うばかり。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(3/2)の貴金属価格】
　ゴールド：7,928円/g（+133）
　プラチナ：4,381円/g（+54）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

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