2023年3月度の金・プラチナ価格総括

2412 Gold

遅くなりましたが3月の
相場を振り返ってみます。

3月はというと、店頭も
ゴールドの売買取引でドタバタ。

昨年の3月もウクライナ情勢で
金価格が高騰したので例年よりも
買取が多かったのですが、それを
超えるような忙しさでした。

それもそのはず、価格は
最高値を更新する日が続き
円建て金相場は大台である
9,000円/gを突破したため。

昨年は8,000円/gを超えて
今年はそれを更に上回ることになり
まさかここまでの高騰というのは
全く予想していませんでした。

そのうち超えるかも
…とは思っていたのですが
こんなに早く達成するとは
思ってもいなかったのです。

ウクライナ情勢によって
8,000円/gに突入してから
そこから落ちることなく
価格上昇が進んだゴールド。

いつかは終結する
…と言われ早1年経過したのですが、
結局のところ今後どうなるのか
未だ解決時期が不明な状況。

そんな状況に平行線を辿る
金価格なワケでして、なかなか
買うタイミングを見極めれないまま
9,000円/g台に突入しました。

今回の高騰を引き起こしたのは
ニュースでも話題となった
金融機関への不信からのもの。

アメリカのシリコンバレー銀行、
スイスのクレディ・スイス銀行が
相次いで破綻＆買収という事態になり
その不安感で起きたものです。

そもそもシリコンバレー銀行が
破綻した原因となったのは
会社の手腕もありますが、
コロナ過以降の金利利上げも一因。

クレディ・スイスに関しては
昨年から騒がれていたものでして
金利からの直接的な影響ではありません。

ただ、まさか利上げによって
思わぬところへ影響したのは驚きで
急に湧いて出た話ではあったので、
金融市場は荒れたワケです。

金価格高騰も目立ってしまい
メディアも当然注目するワケで、
地元新聞社から取材もいただきました。

エールエール店の金接客ブースが
なかなか良い演出をしてます（笑）

いつまで続く？！金融不安

アメリカから始まった金融不安、
ひと時のことかと思ったのですが
意外と長引いている様子。

SVBにクレディ・スイスと
ひとまずは買収という形で
落ち着いてはいるものの
その代償は軽くはありません。

円建て金価格が9,000円/gの
大台を超え最高値を更新しましたが
今回の高騰要因というのは
為替よりもドル建ての上昇。

昨年や一昨年にも
円建て金相場は更新しましたが
勝手が違う状態ではあります。

特に昨年はドル円為替が
一気に円安に傾いたワケでして
そうなると円建ては上昇傾向。

一昨年は確かにドル建てで
2,000ドル/ozを超えたのですが
ドル円為替は1ドル110円ほどで
今より20円ほど円高だった時期。

今回の円建ては相場は
ドル円為替要因ではなく
ドル建て相場によるものなのは
明確であったということ。

まさに金融破綻劇によって
安全資産であるゴールドに資金が
回ったことが背景ということです。

金融不安により高騰した
ゴールドに対してプラチナは
大きな動きを見せず…。

瞬間的な上昇はあったものの
月全体を通すと下降トレンド。

これは安全資産としての認識が
ゴールドとプラチナで異なるためで
景気で需要が左右されるプラチナは
停滞感から上昇とはならず。

3月初旬にFRB議長が
金利の利上げを示唆する発言をし、
景気の停滞感で需要が減ると
見込まれたプラチナは売り。

その後、開催されたFOMCで
実際に利上げが行われたことで
更に売られて相場も下がる傾向に。

月末にピョーンと上がったのは
欧州地方の株価上昇によるもので
プラチナ需要が高いヨーロッパの
景気に吊られたカタチです。

さて、ドル建てで見ると
ゴールドは2,000ドル/oz前後
プラチナは1,000ドル/oz前後で
拮抗している状態です。

数値的にゴールドはプラチナの
2倍の価値があるってことですね。

ちなみに今回の高騰に関しては
こちらの動画でもお伝えしてますので
どうぞご覧くださいませ。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
（名前クリックでプロフィール表示）
May the Gold be with you. 

【本日(4/15)の貴金属価格】
　ゴールド：9,532円/g（-77）
　プラチナ：5,029円/g（+23）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

＜金運メッセージ付きゴールド開運純金名刺＞

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