2023年8月度の金・プラチナ価格総括

2572 Gold

9月だというのにまだ
なぜか暑い日が続いてます。

温暖化をマジマジと
感じる機会が増えたなぁ
と改めて感じる次第。

それは日本だけでなく
地球全体にも該当したようで
今年の夏は観測史上において
世界的に暑かったようです。

国連の事務総長も先日
もはや地球温暖化ではなく
地球沸騰化の時代となった
…なんて警告しました。

気温が上がるということは
北極の氷河や永久凍土が
溶けてしまうということ。

そうなると海面上昇だけでなく、
未知なるウイルス・病原体など
環境だけなく人類にも何かしら影響する
なんて可能性も示唆されてます。

永久凍土の地下というのは
メタンガスや二酸化炭素などの
有機物が大量に含まれてます。

そんな永久凍土は地球の
北半球の陸地において約25%も
占める領域でもあります。

温暖化、もとい沸騰化により
永久凍土が溶けてしまうとなると
更に気温上昇は加速化の一途。

今まで以上に何かしらの被害を
被る可能性が高くなるワケです。

とはいえこの永久凍土、
実はゴールドにとってみると
意外な繋がりがあるんです。

それは金鉱脈が永久凍土の
下に眠っているというもの。

特にロシア領域にある
永久凍土の地中には金鉱脈が
眠っており既に発見され
産出稼働しているところも…。

地球環境が悪化してまで
ゴールドが欲しいかというと
微妙なところではありますが、
ゴールドに携わる身としては
なんとなく気になるところ。

そんな地球沸騰化の
ニュースを目にしたワケですが
今月も先月の相場を早速
振り返ってみたいと思います。

ゴールドは5桁の大台突入！

円建ての現物金価格は
皆さんご存じの通り1万円/g台を
突破しており、現状は維持。

数年前から続いている
高値の維持ですがそれを更に
上回って未だに維持する状態。

数年前からこの金価格が
大きく落ちることはないだろうと
言われているのですがさすがに
ここまでくるとどうなるか…。

とはいえ現時点でも年内は
今のところ金価格暴落の
シナリオはあまり見当付かず。

経済指標動向による
小さな動きはあるでしょうが
大きな暴落要因はないんです。

金価格1万円台突破ですが
これは超えた当日にXにおいても
トレンドとして上がりました。

それだけインパクトもあったので
弊社にも金（ゴールド）を
売却に来店されるお客様が多く
ドタバタとしている毎日です。

小売価格のグラフはというと
月末に掛けて上がってきており
上昇トレンドとなる動き。

この要因となった背景は
主に以下の2点ありました。

・アメリカ経済の不安感
・ドル円為替円安傾向

月末に発表されたアメリカの
経済指標はことごとく予想を
下回る状況となりました。

それによるアメリカの
将来的な先行き不安感が
募った結果ドル建ては上昇。

そして、アメリカ経済の
先行きが見えない以上は政策金利も
据え置きか、上がるかと状況で
ドル円も円からドルへ動き円安。

つまり円建て相場に直接
反映するドル建て相場と為替が
ダブルで上昇要因となったことで
これまでの高止まりを更に
加速させることになったのです。

来年はいよいよアメリカも
政策金利の利下げに踏み切りそうな
予感を感じるところですが
それまでは金価格は手堅く
維持しそうな感じではあります。

プラチナに関しても
円安に引きつられて月末に向かい
円建ては上昇傾向となりました。

8月初旬～中旬に発表された
アメリカの経済指標は予想より
良かったので利上げを示唆。

しかし、後半にかけては
それが無くなったことによって
ドル建てよりも為替の動きが
目立ち円建てに影響しました。

世界的に大きく目立った
動きがない以上はアメリカの
経済指標次第といった感じ。

これまで重要視ししてない
経済指標も貴金属価格に今後は
影響するかもしれません。

ジャクソンホール会議でも
FRBのパウエル議長は今後の金利は
経済指標で判断すると明言。

といってもこれまでと
全く同じブレのない方針であるため、
発言自体に驚きはありません。

例年よりも経済指標の影響を
受けやすい理由はまさにこういった
方針であるためです。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
（名前クリックでプロフィール表示）
May the Gold be with you. 

【本日(9/22)の貴金属価格】
　ゴールド：10,089円/g（-89）
　プラチナ：4,907円/g（-35）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

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