2024年11月度の金・プラチナ価格総括

3013 Gold

何と言いますか予想するのは
本当に難しいことです。

今年の一大イベントでもあった
アメリカ大統領選挙は
トランプ氏で幕を閉じました。

厳密には就任するのは
来年1月ではありますが
そこに向けて動きは始まってます。

まだ大統領はバイデン氏ですが
バイデン氏よりもトランプ氏の方が
メディアに出る頻度は高め。

トランプ氏は2度目の
大統領となるワケですが
ご存知の通りアメリカライクな
政策でやりたい放題。

支持できるものもあれば
そうでないものもあって、
賛否両論はあります。

ただ、トランプ氏が
大統領であった当時は
とにかく何が起こるか分からない
…そんな状況でした。

そして、今回もそうなるのは
目に見えていたことではあります。

アメリカライクな政策なので
基本的には為替で見ると
ドル高円安傾向になるという
予測が飛び交ってはいました。

アメリカ優先なので
ドルの価値を高める政策が
成されるものであるため、
一般的にはそうなります。

ただ、もちろんまだ
就任前ではありますが
為替はドル安円高傾向。

政策が行われたワケでは
ないのですが、予想とは異なる
そんな方向へ動きました。

選挙が終わって1ヵ月
足らずではあるのでまだまだ
どうなるかは分かりません。

ここまでどんどん上がってきた
金価格ではあるのですが、
為替に引っ張られたことで
そのトレンドも逆方向へ。

思ってもない動きとなり
店頭でも今後の相場について
聞かれることが増えましたね。

ピークが過ぎたか…

今年の一大イベントと言われた
アメリカ大統領選が終わり
すぐさまFOMCが開催。

政策金利に関しては0.25%の
利下げとのことだったが
大統領選が早期で決定したので、
瞬間的な動きはあったものの
そこまで大きな影響はなし。

ただ、その後はほとんどの
お金がビットコインへ向き高騰。

トランプ大統領は将来的に
ビットコインの規制緩和を予定し
ビットコイン超大国にすることを
目標として掲げています。

そこに感化された影響で
ゴールドも一部はそちらに
回ったのではないかと思います。

その影響で11月中旬には
金価格も下がっていったところ
ウクライナ情勢の懸念が浮上。

民間人死者が1万人を超え
アメリカからの支援など
いつまで続くか分からない
不安感の影響を受けました。

トランプ氏は大統領選で
”私なら1日で解決してみせる！”
と言ってましたが就任後には
実現できるのでしょうか…。

その後は日銀利上げ観測が
高まって円高基調になり、
イスラエルとヒズボラの
停戦合意が発表。

円建ての金相場にとっては
安くなる材料が揃ったこともあり
月末に掛けて下がっていった。

アメリカが金利を下げ
日本を金利を上げると
金利差が無くなります。

そうなると今までの
円安基調も変わってきます。

もちろん為替の動きは
金利に限らないので確実に
そうなるとは言えません。

ただ、もし円高となると
円建て金相場は下げの材料。

ここまで上げ続けたので
どこまで安くなるかは分かりませんが
買い時が難しいですね。

ちなみにイスラエルの件は
停戦合意はあったものの、
すぐさま攻撃をしたこともあり
あまり信用できない材料ですね…。

プラチナはゴールドに
引きずられる形で下がっていき
地政学リスクの影響を受けず
そのまま下落。

ドル建ては1000ドル/ozを割り
900ドル/oz台の前半まで落ち、
円建ても5,000円/gを切る直前まで
相場が下がっていった。

目立った情報が無いので
9月10月と相場が高まった反動の
調整月なのかもしれません。

先日、WPICがプラチナの
2024年第3四半期レポートを
公表してましたがその中で
気になったのが地上在庫。

2028年にはプラチナの
地上在庫が無くなるとのことで
リサイクル供給可能であるものの
気になるところではあります。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(12/6)の貴金属価格】
　ゴールド：14,043円/g（-110）
　プラチナ：5,091円/g（-13）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

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