3567 Gold
先日石川県へ出張した際に
白山市にある金劔宮(きんけんぐう)へ
足を運んできました。
船井総研の創業者、船井幸雄氏が
”お金に困りたくなかったら
ここへ行きなさい”と紹介したのが
きっかけで有名な神社。
日本三大金運神社のひとつとして
有名な場所ですので、すでに
ご参拝した方もいらっしゃるでしょう。
古くは源平合戦の英雄・木曾義仲が
戦勝報告に訪れて太刀を寄進。
源義経が奥州へ落ち延びる途中に
立ち寄って祈りを捧げたとも伝わる
激動の時代を生き抜いてきた
指導者・勝負師の聖地。
境内へ一歩足を踏み入れると、
あの独特な静謐さと、身が引き締まる
濃密なエネルギーに圧倒。
特に金運を司るとされる境内摂社の
乙劔社(おとつるぎしゃ)は何というか
五感を揺さぶられる感覚になりましたね。
日々孤独な決断を迫られるリーダー達が、
なぜわざわざこの北陸の地に引き寄せられ、
古くから祈りを捧げてきたのか?
その理由が、境内に佇んでいるだけで
分かったような気がしました。
金沢といえば、国内の金箔の
ほぼ100%を生産する圧倒的な
シェアを誇っている町。
なぜこの地がそれほどまでに
金の加工技術を極めることになったのか、
その理由をご存知でしょうか?
そこには、単に工芸品好きだから…
という綺麗事だけではない、当時の
賢明な資産防衛の知恵が隠されてました。
金箔の使い道は工芸品だけにあらず
江戸時代、徳川幕府は富の集中を
防ぐために金製品の製造を江戸と京都の
二箇所のみに制限し、地方で金加工を
行うのが禁じられた時期がありました。
もし見つかれば、いくら
資産や権力があったとしても
取り潰しになりかねない大罪。
しかし、加賀藩の先人たちは、
幕府の厳しい監査の目を盗み、
地下に潜ってでも頑なに
金箔の技術を守り続けました。
なぜ、そこまでして箔に
固執したのか?
ここに、面白い金融防衛の
思想があったのです。
地金(金の塊)のまま藩の金庫に
眠らせておけば、幕府から上納せよ!と
没収されるリスクが付きまといます。
しかし、金を1万分の1ミリという
極限まで薄い箔に加工していたり、
仏壇や漆器、あるいは寺社の装飾など
工芸品なら幕府も手が出しにくいもの。
つまり彼らは、資産の形を変えて
カモフラージュして、富を隠し、
領内に金をストックしたのです。
これこそが、加賀百万石が誇る
真の資産防衛術でした。
この大きな塊で持たず、
小さくして守る…という知恵は、
現物資産を持つ際にも通用します。
いざ金を持つ!となると、
つい映画に出てくるような
10kg以上する大きな金の延べ棒を
イメージしがちではあります。
贈与であったり、売却時の税制といった
出口戦略を考えるなら、そんな目立つ物を
ドカンと持つのは悪手でしかありません。
なので、現物を持つなら、周囲の目を
引くような大きな塊ではなく、
”小さなサイズを少しずつ買い足していく”
これこそが実利にかなった持ち方なのです。
なぜなら、小さな金は、次の世代への
贈与が圧倒的にしやすいという
大きなメリットがあるからです。
1kgのインゴットが1本あるのと
100gのインゴットが10本あるのでは
贈与・税金も大きく変わるのです。
大きな塊を一つ持っていると、
いざという時に切り分けできませんが、
最初から小さな単位で集めておけば、
その時々の状況に合わせて柔軟に、
シレッと動かすことができます。
加賀藩が金を薄く引き伸ばしたように、
小さく、確実な実体としての現物資産を
手元に置いておく。
金劔宮の神聖な空気を吸いながら
一国一城の主が持つべき防衛術を
改めて深く噛み締めた次第です。
本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you.
【本日(6/11)の貴金属価格(9:30価格)】
ゴールド:23,262円/g(-884)
プラチナ:9,606円/g(-281)
※田中貴金属公表の税込小売価格
※2025.7.1より14:00にも価格が公表されます(平日のみ)
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