3568 Gold
先日、日本貴金属業界の
リーディングカンパニーである
田中貴金属工業がインパクトのある
プレスリリースを発表しました。
2027年中を目途に、個人向けの
全ての資産用貴金属取引を対象とした
会員制度を導入するというもの。
これまでは店舗に足を運び、
申込書を書いて現金を出せば
その場で行えていた店頭取引。
これが今後は店頭で地金やコインを
売買するお客様も含め、原則として
同社の総合口座への登録が必須化。
この背景にあるのは、ここ数年の
密輸によるマネロン対策であったり
コンプライアンス強化。
あくまでも安心・安全に取引できる
環境づくりの一環ということ。
同社のデータによると、総合口座の
新規会員数は、金価格が1万円/gを突破した
2023年を基準にすると、今年2026年には
約4倍にまで急上昇しました。
しかも、新規入会者に占める30代以下の
割合が約36%にまで急上昇しており、
若年層を中心に現物資産への関心が
高まっている実態でした。
市場がこれだけ活況を呈する中で、
なぜ今、あえて全員会員制という網を
かけることにしたのか?
その理由が先ほどの背景でして、
総合口座登録時の本人確認について
基本的にマイナンバーカードを
用いた方式に集約していくとのこと。
これまでも取引において
本人確認書類の提示が必要ではあり
個人情報の開示は必要でした。
そういう意味では匿名性は
そこまで変わらないのでしょうが
管理されるとは何と言いますか
抵抗感を感じた次第。
なお、そのプレスリリースは
こちらとなります↓↓
会員制になるということは…
全ての取引を会員制にする…
という今回の発表は、見方を変えれば、
現物を買ったところで売却まで
完結させないとリスクが生じるという
囲い込みにも映ってみえます。
しかしこれは、業界全体で
長年課題である金の密輸対策強化の
側面が大きいとは感じています。
自分がいつ、どこで何を売買したか?
という個人情報が、購入したお店側で
一元管理されるようになることに、
心理的な抵抗を覚えるでしょう。
しかし、これは私達がこれから先も
本物の価値をより安全に、そして
安心して取引していくための、
健全な市場づくりの取り組みなのです。
とはいえ今回の制度変更は決して
デメリットばかりではないワケで
利便性におけるメリットも存在します。
これからは全ての取引が総合口座を
通じて行われるため、過去の明確な
取引履歴をいつでも確認できます。
さらに金・プラチナ・銀の積立に
スポット購入や店頭での売買取引、
地金の引き出しなどが完結するので
併用した資産管理がやりやすいのです。
やましい思いや後ろ暗い意図がなく、
利便性という意味で言えば、むしろ
歓迎すべき進化でもあります。
ちなみに、この会員制度の導入は
2027年中を目途とされていますが、
あくまで田中貴金属の直営店での対応。
特約店での今後の対応については、
現段階ではまだ未定です。
国や大企業の管理ルールが変わっても
過度に恐れる必要はありません。
大切なのは、制度の変更を正しく理解し、
その仕組みが持つメリットを賢く
使いこなすことかとは思います。
が、まぁこれだけ管理体制が
整っていくのも密輸などの犯罪が
全く減らないからでしょうね…。
本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you.
【本日(6/12)の貴金属価格(9:30価格)】
ゴールド:24,065円/g(+445)
プラチナ:9,964円/g(+138)
※田中貴金属公表の税込小売価格
※2025.7.1より14:00にも価格が公表されます(平日のみ)
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