3624 Gold
先日、店頭でお客様から
このようなご質問を受けました。
”インゴット(金地金)と違って、
金貨には地金番号のような個別の
シリアルナンバーがありませんよね?
将来売却する際などに、自分がいつ買ったのか、
その取得時期を特定できるのでしょうか?”
というものでした。
これは、長期での資産運用を
考えていらっしゃる方であれば、
多くの方が直面する可能性のある
重要な疑問でもあります。
結論から申し上げますと、
金貨そのものから取得時期を
特定することは極めて困難です。
お客様がおっしゃったように
金貨には地金番号がありません。
刻印されている情報で時期に
関わるものといえば製造年ぐらい。
しかし、この製造年というのは
ご自身の取得年と一致するかというと、
決してそうとは限りません。
もちろん、造幣局から発行された
その年の新銘柄を、信頼できる正規店で
新品として購入した場合であれば、
製造年と取得年が一致するでしょう。
金貨のマーケットには
数多くの中古品や再販品、あるいは
発行年から時間が経過した在庫が
流通しています。
そうした二次流通品を購入した場合
金貨が作られた時期と、実際に購入した
時期との間には乖離が発生するもの。
したがって、金貨の年号だけを見て
「いついくらで買ったか」というのを
証明することは不可能なのです。
取得時期や取得価格を証明するには、
購入時に発行される伝票(計算書など)と
金貨をセットで保管するしかないのです。
金投資において、買う時よりも
売る時の出口戦略が重要であることは、
常々お伝えしている通りです。
万が一、売却時に伝票を紛失し
取得価格が証明できない場合、
税務上は売却金額のわずか5%が
取得費とみなされてしまいます。
実際に利益以上の税金が
かかってしまう恐れがあるからこそ
金貨にとって、伝票はただの紙切れでなく、
大切な資産価値を守る体の一部であると
認識する必要があるのです。
正規店で買う重要性
この取得時期と価格の証明ですが
これは金貨に限らずインゴット(金地金)を
購入する際にも深く関わってくるもの。
だからこそ、金地金を買う時も
必ず新品を選ぶべき…と推奨しています。
もちろん、小さなサイズの地金や
特定のブランドによっては、そもそも
地金番号が打刻されてないものもあります。
そうした商品は金貨と同じく
伝票頼みとなりますが、一般的な
地金番号が入ったインゴットであっても、
中古品(二次流通品)はお勧めできません。
その理由は、偽造品や重量・品位の
ごまかしがある粗悪品が紛れ込むリスクを
徹底的に排除するため。
ただ、もう一つの理由が
先ほどの伝票紛失時のリスクです。
たとえば、中古市場で
地金番号入りのインゴットを
購入したとします。
しかしその後、長い年月が経つ内、
うっかり取得時の伝票を無くしたとします。
”地金番号があるから、メーカーに
照会すればいつ、いくらで買ったかを
調べてくれるはず”と期待するでしょうが
それは大きな錯覚です。
地金番号から照会できるのは、
あくまで”その地金が最初に
いつ製造されたものか”という
最初に販売された古い情報だけ。
中古品として購入した時期や、
その時の市場価格を証明してくれる
ものではないってことです。
結局のところ、中古品を買って
伝票を無くしてしまうと、金貨と
同じように取得費の証明ができず、
税金面で不利な状況に追い込まれる
可能性が高まるってことです。
だからこそ、インゴットは
地金商で新品を買うのが鉄則。
これは単なる金塊を買う行為ではなく、
将来の安心と確実な出口戦略を
担保するということでもあります。
インフレや円安によって現金の
価値が目減りしていく現代、金は
強固な盾となってくれます。
しかし、盾の力を発揮させるには、
出どころが確かな新品を選び、
購入時の記録を大切に保管するという、
管理は欠かせません。
将来を見据えるのであれば
値段の安さなどを理由に
中古品に手を出すのではなく、
悪手ということです。
本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you.
【本日(8/7)の貴金属価格(9:30価格)】
ゴールド:23,947円/g(-95)
プラチナ:9,897円/g(-83)
※田中貴金属公表の税込小売価格
※2025.7.1より14:00にも価格が公表されます(平日のみ)
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