3629 Gold
7月末から8月頭にかけて、
為替市場ではゲリラ豪雨のような
劇的な円高・ドル安が進行しました。
その引き金となったのは、
日本当局による大規模な為替介入と
アメリカ財務省を巻き込んだ異例の
日米協調介入にありました。
報道などから推測される
7月30日の円買い介入規模は、単日で
過去最大となる約8兆4500億円。
さらに翌31日には、米財務省が
ユーロ売り・円買いという形で介入し、
8月3日には財務大臣談話で日米協調が
公式に認められました。
この一連の動きにより、
ドル円相場は一時155円台前半まで
急落してしまいました。
今回の日米協調介入は、
1998年のアジア通貨危機以来、
実に28年ぶりとなる円買いの協調。
これまでのアメリカというのは
為替の市場決定原則を重んじ、
介入には極めて否定的でした。
しかし今回はドル売りではなく
ユーロ売り・円買いというスキームを
用いることで、自国通貨(ドル)を
意図的に切り下げずに日本の
円安是正をサポートする戦略。
さらに、保有する米国債を
売却せずにドルを調達できる
FIMAレポ・ファシリティの活用方針も
示され、米国債市場への悪影響を
抑えつつ介入効果を高める狙い。
ただでさえ、世界的に
ドル離れを行ってる国もあるのに
アメリカがドルを率先して売ると
さすがにアレですからね。
しかし、この円高トレンドが
今後も定着するかは日米金利差や
日本銀行の金融政策といった
ファンダメンタルズ次第かと。
日銀は先日の会合で為替相場や
AI関連需要を新たなリスク要因として
挙げ、9月に向けた追加利上げの
観測が高まっています。
投機筋の買い戻しを巻き込めば、
155円割れに向けてさらに円高が
加速する可能性も秘めてますからね。
こういう時こそ積立なんです
このように為替相場が大変動を
見せる中、店頭でご相談を受ける
お客様からも金価格に関する
戸惑いの声を多くいただきます。
なんせ日本国内で目にする
円建ての金相場というのは、
ドル建ての金相場だけで決まりません。
ドル建て金価格 × ドル円の為替
という計算式で成り立っています。
今回のように為替介入が行われ円高へと
相場が急変すると、たとえ国際的な金の価値が
下がっていなくても、国内の金価格は
大きく値下がりしてしまいます。
現に、この円高の直撃を受け、一時的に
直近の店頭税込小売価格は1グラムあたり
23,000円を切る水準まで下落しました。
金自体の価値と、為替という通貨の強さ、
この2つの変動要因が複雑に絡み合うため、
金の短期トレードはプロでも難易度が高いもの。
だからこそ、素人が為替の乱高下や
目先の価格変動に一喜一憂し、短期的な売買で
利益を狙うべきではないということです。
地味にコツコツと純金積立や
買い増しを続ける姿勢こそが、金運用の
特に初心者にとっての王道です。
なお、為替に関しての変動は
確かにありましたが、ドル建て金相場は
4,000ドル/oz辺りを停滞しており
大きな動きはありません。
ここまで金を歴史的な上昇トレンドへと
押し上げてきたマクロ型上昇相場の根幹は
ほとんど変化が起こっていません。
だからこそ、この価格下落は、
積立派やこれから金投資を始めようと
する方にとって、長期運用するなら
ある意味良い機会かと。
なんて言っていたら、ドル建ての
金相場が4,400ドル/oz辺りまで
上がってきましたね。
昨日は祝日だったので
特別相場ですが田中貴金属公表の
店頭小売価格が25,098円/g。
米雇用統計の影響もあったので
為替によるものではありませんが、
まぁまぁの値動きですよ。
本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
(名前クリックでプロフィール表示)
May the Gold be with you.
【本日(8/12)の貴金属価格(9:30価格)】
ゴールド:24,821円/g(-277)
プラチナ:10,013円/g(-193)
※田中貴金属公表の税込小売価格
※2025.7.1より14:00にも価格が公表されます(平日のみ)
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