年金の改定額としても使われる消費者物価指数

投稿日:

3645 Gold

 

先週総務省から
7月の消費者物価指数が
発表されました。

生鮮食品を除く総合で
前年同月比プラス1.8%で
総合ではプラス1.9%ということで
数字で見ると、まぁそうっすよね!
という感じでした。

 

ですが今回の発表には
5年に一度のとある仕掛けが
入っていたんです。

というのもこの7月分から
指数の基準が2025年に切り替わり、
これまでは2020年を100として
数えていたのが2025年が100として
数えなおされたのでした。

つまり、基準年の変更
ってやつです。

 

その結果どうなったか
先月まで113台だった数字が
今月から102台になります。

物価が下がったわけではなく、
あくまでも比較元を変えただけで
ものさしを取り替えただけ。

更に今回は過去の数字まで
書き直されているワケでして
2025年1月から2026年6月までの分が
新しい基準で計算し直されたのです。

 

去年の物価上昇率の実績値が
後から変わるっていうのは
何か違和感を感じますが…。

では、なぜ5年に一度
こんなことをするのかというと
消費者物価指数というのは
「何にいくら使っているか」という
家計の構成比で重みづけをして計算。

 

ところが暮らしは
どんどん変わりますから
古いウエイトで数え続けると
実感からずれていきます。

だから5年ごとに
中身を洗い直すために
基準年を変えるのです。

 

ちなみに基準改定では
数える品目そのものも
入れ替わりました。

品目の数は582から589になり
新しく入ったのが19品目で
シャインマスカットや
プロテインパウダーなど。

逆に、消えたのが11品目
白菜漬、ネクタイや送金手数料、
ビデオソフトレンタル料などで
ビール類はビールに統合。

 

ネクタイが消え、シャインマスカットや
プロテインが入ってくるってことで
統計の話ではあれど、中身は完全に
暮らしに関わるものかと思います。

クールビズでネクタイの使用頻度が減り、
レンタルビデオに行く機会も減り
筋トレが日常になりプロテインが増えた。

ちょっと遅れ感もありますが
5年毎の基準変更によってこれだけ
変わるということです。

 

なお、この指数は年金の改定額を
決めるときにも使われているワケで
他人事の統計ではないんですね。

老後の年金を誰が保証するのか?
つまり、物価が何%上がったか…
という数字は測られる中身も
測るものさしも5年毎に作り替えられる
ということになのです。

 

円というものさしの保証

 
と、基準というのは何かしら
毎年更新されるものではあります。

では、自分の資産を測っている
円というものさしって一体
誰が保証しているのでしょうか?

もちろん、価値として
保証しているのは発行している
国ではあります。

 

ただ、ひとたび国を出ると
国外では一瞬で信用を失うことになり
両替などで、行った国の通貨に
替えないと紙切れとなります。

為替という概念があるので
円が海外から見るとどれぐらいの
価値になるのか?という
ものさしは一応あります。

ただ、お金を更にお金で
ものさしで価値を測るとなると
これまたややこしい話です。

 

そこで金の話になりますが
金を持つとなると単位というのは
グラムやオンスとなります。

そして、この金の価値ですが
相場によって上がろうが下がろうが
持っている量は変わりません。

1973年に100gを買って売らなければ
2026年も100gを持っているワケで
量としてみた場合には減っても
増えてもいないのです。

 

これをもし、100gを円で示してみると
1973年が958円/g(※)なので95,800円ですが
2026年だと約25,000円/gとして、
2,500,000円/gということで約26倍。
※田中貴金属公表 1973年年平均参考小売価格(税抜)

ただ、これって金の量が
26倍になったというワケではなく、
円のほうが縮んだということ。

同じ重量でも価値が変わる
そうしたものさしとして金が
使われた時代がありました。

 

初めて金を買うお客様からは
金って通貨の代替資産として
なぜ重宝されているのか?
と聞かれることがあります。

かつて金本位制度があり
金1グラムがものさしとして
各国の通貨価値が決まっていたため。

そうした実績があるので
もし通貨を使う世の中が無くなれば
金(ゴールド)が成り代わる
可能性が高いってことです。

 

このところ金の世界需要は
中央銀行といった公的部門による
需要が高まってきております。

中央銀行が金を買 うのはまさに
自国の通貨対策でもあるため。

買う量が増しているってことは
それだけ取り巻く環境が悪いせいか、
金価格が安いと思っているのか…

 

 

 

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
(名前クリックでプロフィール表示)
May the Gold be with you. 

【本日(8/28)の貴金属価格(9:30価格)】
 ゴールド:26,075円/g(-123)
 プラチナ:10,594円/g(+29)
 ※田中貴金属公表の税込小売価格
 ※2025.7.1より14:00にも価格が公表されます(平日のみ)

 

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