24年ぶりの円買い為替介入で金の購入者増

2212 Gold

先月の消費者物価指数が
発表されたのですが約30年ぶり
という歴史的な上がり幅。

急激な円安による物価上昇、
そしてエネルギー資源の高騰、
ここ数ヶ月に渡って起きている
この要因によるものが背景。

このふたつの要因は
企業が商品・サービスを
提供する上で負担となるもの。

そうなると販売価格を
上げざるを得ないワケでして
こうなってしまうのは誰しもが
予想できる内容かと思います。

原油高に関していえば
供給国や世界情勢によって
防ぐことが難しいこと。

ただ、円安に関しては
政府の政策や取り組みによって
決まるので結局のところは
動きの遅さに問題があるかと。

そんな日本の背景もあって
岸田総理の支持率もとうとう
賛成より反対が下回る結果と
なってしまいました。

インフレ対策として
住民税非課税世帯等に対する
臨時特別給付金の政策が実施。

とはいえ、この政策も
消費を促すためのものなので
消費者物価指数への直接的な
効果は期待できないもの。

金融政策緩和の維持により
円安が進む一方となっており、
それがインフレを引き起こして
負のスパイラル状態。

また原油高に対しても
ガソリン補助金が継続しており
これもうまくいってる政策か
…というと消費者には
いまひとつ微妙な感じ。

暗い話はしたくないのですが
なかなか前向きな動きにならず
ポジティブな話もあまり
出てきていませんね。

24年ぶりの為替介入

と、断続して進む円安による
影響を加味してか日本政府は
とある行動を実行しました。

その行動というのは
為替介入

【為替介入とは】
変動相場制において、機関投資家取引などによる為替レート変動の過度な動きを緩和するのが目的。
為替レートが諸般の事情で投機の対象となった場合、急激なレート変動が実体経済に対して悪影響を与える場合がある。
このようなとき、財務省の命令により金融当局（日本銀行）が、市場取引に参加し通貨の売買をする。
※wikipediaより抜粋

円安の引き金となっている
アメリカと日本の金利差ですが
日本は日本で金利を上げれない
理由があって金融緩和を維持。

なんといっても金利を上げると
日本のバランスシート的には
赤字が膨らんでいく構図なワケで
安易に金利を上げれません。

ということで踏み切ったのが
今回の為替介入でした。

意図的にドルを売って
日本円を購入することによって、
円安から円高へと相場の動きを
変えていく為替介入。

過去に何度か実施されたものの
今回のようにドル売り円買いの
為替介入は実に24年ぶりの政策。

ドル円為替が24年ぶりに
145円/ドル台をマークしたので
過去と同じ行動をしたということで
140円/ドルまで下がり、
為替介入の効果が出た感じです。

そのため、先週末は
円高効果が加味された金相場は
大きく下がる結果となりました。

ただ、いくら為替介入したといえ
今後も円高に振れていくのかというと
継続的に実施しない限りはなかなか
難しいのではないかと思います。

金融緩和の維持は断固として
譲らない方針であるので、
そこが解決しない限りは為替も
円安に動く可能性が高いため。

先日のFOMCでは今後も
アメリカの政策金利は引き上げを
示唆するような内容となりました。

となると、日本との金利差は
拡がる一方であり、日本に対する
不信感が募り円が売られることで
円安傾向の可能性は高いです。

となると、単発で一時的に
為替介入されたところでそれは
また元に戻るので継続的に
円買い為替介入を実施しない限り
なかなか円高には動かないかと…。

もちろん世の中何が起こるか
分かったものではないので、
この為替ムードが逆転するような事が
勃発するかもしれません。

ただ、そういった急なイベントが
入らない限りはそんな動きになるかと。

ということでこの円高で下がった
金をお求めになる方が週末は
いつもより多く感じましたね。

そんなワケで為替介入後の
相場が出ましたが影響は少なく…

やはり一時的な対策では
あまり効果はなさそうです。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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