５０年前の日本は狂乱物価でも金価格は最安値

2591 Gold

経営者のはしくれとして
中小企業家同友会に所属し
毎月経営の勉強をしております。

で、この中小企業家同友会は
全国規模ですが広島県としては
今年で創立50周年。

ということで先日、
その創立記念式典が開催され
参加してきました。

50年も歴史があるので
その一環として記念誌も発行。

創立時から在籍されてる方は
さすがにいらっしゃいませんでしたが
式典の要所要所で過去の様子が
報告されました。

ちなみに創立となったのは
50年前なので1973年10月6日。

当時は高度経済成長が
終わりを遂げて、日本経済が
新たな局面を迎える時期。

また第四次中東戦争により
オイルショックが起きた頃で
原油価格が高騰という
国としても企業としても
厳しい時代だった頃。

そんな厳しい中で創立し、
50年が経過したワケですが
これだけ続く会はそうありません。

記念式典当日は県知事も
来賓として参加していただき
記念式典、記念報告、祝賀会と
三部構成で終わりを迎えました。

中小企業家同友会という
名前にあるように所属会員は
中小企業の経営者ばかり。

創立当日は経営もですが
日本経済の動向に関しての
勉強も重視されてた模様。

激動の時代を迎えるのは
企業だけでなく、日本という
国も同じ状況だったので
まずは経済から学ぼうというのが
始まりだったようです。

1970年代の日本はというと
買い占め売り惜しみが横行。

為替に関しても今に比べて
1ドル300円オーバーという
超円安時代ではありました。

高度経済成長時代から
低成長時代へ向かう中で
厳しい頃ではあったのですが
本当に大変な頃だったという
苦労話を聞くことができました。

とはいえ昔も今も経営の
基本的な考え方に変動はなし。

日本経済を把握することは
自社経営で必要なことでして、
日本に世界に目を向ける必要がある
なんて話が印象的でしたね。

狂乱物価でも当時は最安値

50年前の1973年は冒頭でも
お伝えしたように中東戦争により
石油価格が上がり物価は高騰。

それ以外の政府の政策も
相まって狂乱物価なんて言葉が
生まれるほどの時代でした。

ですが、そんなひどい
インフレだった頃でも値段が
今よりめちゃめちゃ安かった
商品があるんです。

それは

金（ゴールド）

1973年は金輸入自由化が
開始となった年なのですが
そのときの価格は最安値。

この金輸入自由化ですが
開始されるまで日本銀行によって
公定価格として値段が決められ
今のようにお店で買えない時期。

ではなぜ金輸入自由化以降で
最安値が更新されなかったのか？
ですが、これはゴールドに関する
世間の認識にありました。

金輸入自由化より前は
金本位制度があったのもあり
国内のゴールドは全て
日本銀行が買い上げてました。

そのため、日本国内で
消費者がゴールドに触れる
機会としてはジュエリーのみ。

つまり、金輸入自由化まで
簡単に売買できるものでなく
手が届かなかった商品なので
ゴールドは資産としての
認識が薄かったのです。

自由化以降はデパート等で
購入できるようになったのですが
本格的に資産として根付いたのは
1978年の金輸出自由化。

これによって日本が世界と
ゴールドの輸出入が自由に
できるようになったことで
より資産・投資としての認識が
高まったのでした。

ジュエリーだけでなく
資産・投資用の認識が高まり
金需要はどんどん上昇。

最安値から下がることなく
需要と共に値段も徐々に上がる
という動きを見せてきました。

物価が異常だった1973年に
金価格は最安値…今聞くと
違和感を感じます。

ただ、ゴールドが
ほぼ日の目を浴びなかった当時は
当然のことだったワケでして
今では考えられないことですね。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

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