アルケゴスの影響を受けたクレディスイス

1683 Gold

先日ナカオカにご来店された
お客様からアルケゴスについて
質問を受けました。

このアルケゴスというのは
金融業界を揺るがす影響として
突如として有名となったワード。

アルケゴスショックという
金融ワードがTwitter上での
トレンドにもなりました。

3月下旬から世界中の
金融機関が多額の損失を
発表するという光景を
至るメディアで目にしました。

世界中で起きたこの現象は
いずれもアルケゴス・キャピタル
という投資ファンドとの取引で
発生したものばかりでした。

ちなみにアルケゴス・キャピタルは
大手ヘッジファンドである
タイガー・マネジメントに勤めていた
ビル・ファン氏が設立した
ファミリーオフィス。

ファミリーオフィスとは
届出や情報開示の規制が緩い反面で
特定顧客のみを運用する小規模ファンド。

ちなみにこのビル・ファン氏は
過去にインサイダー取引をした
前科持ちの人でもあるので
ファミリーオフィスとの組み合わせは
どこか嫌な予感はしますね。

ただ、アルケゴス・キャピタルは
ファミリーオフィスでありながら
多額の資金を運用していました。

では、なぜ小規模ファンドながら
多額の資金を動かせたのかというと、
高い手数料の代わりに資金を調達する
トータルリターンスワップを使ったため。

その資金調達先を複数と
持っていたために多額の資金を
調達することができたワケです。

しかし、アルケゴス・キャピタルも
投資事業が常に上手くいくワケでもなく
とある案件で多額の損失を被ります。

そして、出資した金融機関が
こぞってアルケゴス・キャピタルの
保有資産を売却したことにより
同社の損失が増える始末。

更に資金を回収できなくなる
金融機関も発生したために
資金提供した機関が損失を被る
…という結果となりました。

これがアルケゴスショックとして
メディアを騒がせた結果でした。

ひとつの企業の動きが
金融市場全体を揺るがすことに
至ったこの度の騒動。

こういった事例が起こると
投資に関する規制は強まるのが
これまでの常でした。

日本の金融機関に影響した以上、
国内でも何かしら規制強化となる
可能性があるかもしれませんね。

ちなみにアルケゴスショックの
影響を受けた金融機関の中には
日本の組織だけではなく、
スイスの最大手クレディスイスも…。

クレディスイスの純金バー

クレディスイスと言えば
金融機関でもあり、日本国内でも
同社の純金バーが出回りました。

なので、20年～30年前に
インゴットを購入した方は
クレディスイス製のものを
持っている方が多いです。

この背景としては当時
国内で金がめちゃくちゃ売れ
商品が不足した時期があったため。

国内の地金商が製造する量で
賄うことができなかったので
海外からインゴットを輸入して
販売していた時期があったのです。

ではなぜクレディスイスのが
インゴットが多かったのかというと
世界的に有名な金融機関で
信頼できる組織であっためでした。

そんなこういった海外で
作られたインゴットですが
お店によっては買い取りできない
…というケースがあります。

ただ、ナカオカでは
特別な事情がない限りは
国内の地金商ブランドと
同じ価格で買い取ってます。

ちなみに特別な事情というのは
クレディスイス製の中において
他社に製造を委託したものがあり
その場合は別途刻印があります。

その刻印次第ってことなので
そういった印がなければ
特に問題はありません。

現在、国内で出回っている
クレディスイス製のインゴットは
ほとんどが中古品です。

もし、そういったものを
購入する場合は他社の刻印が
入ってないかは要注意ですね。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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