債務上限問題がどうなろうとゴールドは強い？

2444 Gold

5月に入ってからの広島は
G7サミット前ということで
パトカーがよく走ってますよ。

国道はもちろんのこと
高速道路でも走っており
警察車両を見ない日はないほど。

広島市内の要所要所で
私服警官が立っている姿も
珍しくはありませんでした。

そんなG7サミットが
開催される1週間前に
アメリカのバイデン大統領が
欠席するかもしれない…と報道。
（結局出席することになりましたが…）

え、アメリカの大統領が来ない
G7サミットに意味があるのか！！
とも感じたのですがアメリカでは
G7より重大な課題がありました。

それはアメリカ政府の債務が
上限の31兆4,000億ドルに達し、
引き上げか運用停止の決断を
迫られていた状況であったため。

過去に何度かこの上限に達し、
引き上げてきた経緯はあれど
今回はそうはいかない様子。

与党は引き上げを狙うが
野党は歳出削減しない限り
引き上げには同意しないと反発。

上院と下院で多数党が
分かれてしまってるねじれ議会、
一昨年にこの上限は引き上げされ
また来るであろう事態がいよいよ
起こってしまったということ。

お互い譲ることもなく
解決までに時間が掛かるとして
平行線を辿っている状況。

こういった債務上限問題で
バイデン大統領はG7の来広を
欠席するとしたワケです。

さすがに債務不履行、
いわゆるデフォルトすると
世界中が混乱するので何かしらで
回避するとは思いますがね…。

なんてことがG7サミットの
1週間ほど前に起きたこと。

まさかのタイミングで
岸田総理も汗をかいたのでは
ないでしょうか。

2011年と似ている状況？！

実は今のアメリカの状況は
2011年当時オバマ政権であった頃と
似ている状況ともいわれてます。

この債務上限問題が今のように
メディアから注目されるようになったのは
2011年に債務上限が決定されたあと
アメリカ国債の格付けが下がった
…というのが一因になっています。

当時は大手格付け会社である
スタンダード・アンド・プアーズ（S＆P）が、
財政状況を理由に国債の格付けを
AAAからAA+に引き下げたのです。

そういった背景もあってか
当時はドル建てでの金相場が
最高値を更新しました。

ドル円為替に関しては
ドル安円高と動いたのですが
円建てでの金相場も約30年ぶりの
高値をマークすることに…。

2011年は1ドル80円ほどまで
円高となり、史上初のドル安と
言われるほど騒がれました。

ドル円為替に関して言えば
2011年は東日本大震災が起きて
投機筋による大量の円買いが
発生したのも要因ではあります。

ただ、ドル建て金相場に関しては
日本の震災はあまり加味されないので
金相場のベースであるドル建てには
アメリカの債務上限問題が何かしら
関わったのではないかと思います。

では、今回もひょっとしたら
アメリカ国債の格付けが落ちるのか
…と言われると正直分かりません。

ネット上でも格下げされる派と
格下げされない派で分かれており
現時点では何とも言えません。

ただ、言えることとすれば
債務上限が解除されようが
債務不履行（デフォルト）されようが
国債に対する不信感が募ることで
ゴールドは買われやすい状況。

もちろん世の中には
ドルや国債、ゴールド以外にも
たくさんの資産商品があります。

ただ、世界を引導するアメリカ、
信用性の高い商品がアウトとなれば
それ以上に信用できる資産に流れる
…ということも考えられます。

そういった状況もありまして
最近の円建て金相場は高いなりにも
現物資産としてゴールドを買う方が
めちゃくちゃ多いですね。

アメリカは金融不安もあり
そこに押しかけてきた債務上限問題。

債務上限ということは単純に
アメリカのお財布状況が良くないよ
…ということでもあります。

不安感を持つ方が多いのも
頷ける状況ではありますね。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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