ブランド品も古すぎると付加価値が付かない場合も…

2668 Gold

当店は宝石店であるため
貴金属ジュエリーだけでなく
宝石が付いたのもあります。

12月はクリスマスなどの
年末商戦があるので例年
慌ただしい時期。

とはいえ、当店のジュエリーは
ブランド品は置いてないので、
デパートやブランドショップに比べると
まだマシかもしれません。

既製品であったり一点物の
ジュエリーがメインである中、先日
このような注文をいただきました。

”この指輪をピンクゴールドが
欲しいんですけど。”

ということでご指名された
指輪を見るとダイヤモンドが付いた
プラチナ素材のものでした。

もちろん素材違いで
作ることはできるのですが
とあることが頭をよぎりました。

それは値段。

というのもお店にあるのは
プラチナ素材であって、しかも
数年ほど前に仕入れたもの。

その頃は金相場が今より
安かったのでプラチナ素材と
ほぼ同じ金額で作れたのですが
今は何と言っても最高値近辺を
うろちょろしている相場。

ピンクゴールドで作れても
当時と今とでは値段が全然
違うのではないかと。

ということでその指輪を
作った取引先に見積もりを
お願いしたところ案の定、
仕入れ代もなかなかの金額。

事情を伝えた上でお見積りを
お客様に連絡したのですが
”ちょっと検討します”と。

気にしていたことが
ヒットしてしまいました。

実はこういうケースは
当店では多い方。

というのも相場が上がる前に
多く仕入れしているので
値段もその頃に設定したまま。

相場に連動して値付けを
してもいいとは思うのですが、
できる限りそこはウリにしたいので
敢えて変えていないんです。

喜平ジュエリーのように
工場での大量生産商品であれば
日々の相場に連動した価格設定も
ありですが、難しいところ。

ここ最近は本当に変動が
激しいので値付けの仕方も
改めないといけないのかなぁ
…なんて感じた次第です。

ジュエリーもブランド次第

先日、とあるジュエリーを
お買い取りしたときの話ですが
”箱と保証書があるのですが
買取価格は上がりますか？”
という質問をされました。

お預かりしたジュエリーは
名のあるブランドの刻印があり、
保証書を見ても確かでした。

ですが、当店の場合は
材料としてリサイクルとして
買い取るので箱や説明書は
あっても査定に影響しません。

その旨を伝えたのですが
”一応買取査定してください！”
と言われたのでお見積り。

値段を伝えたところ
他店よりも値段が高かったようで
当店で買い取ることに…。

どうやら他店での話だと
ブランド品ではあるものの
今では価値が付きにくいもの
ということだったようです。

なぜならば、お持ちの
ジュエリーを購入したのは
10年以上も前のこと。

当時はめちゃくちゃ流行った
デザインのジュエリーで、
それ以来ずっと使われたもの。

大事に使っていたということで
箱や説明書も保存してたようですが
実はそれは母親から受け継いだもの。

もう使わないってことでの
売却だったけどブランドの割に
意外と値がつかなかったのでした。

ジュエリーは加工費があるので
どうしても買ったときに比べると
リサイクルとしての買取価格は
安くなってしまいます。

それがブランド品とならば
購入時にはブランド料といいますか
材料・加工費以外の付加価値があり、
更に売買差は拡がりやすくなるもの。

買取店によっては確かに
そのブランドの付加価値を加味して
査定してくれるところもあるワケで
そうなると箱や保証書は大事なアイテム。

そういった付属品があることで
査定は高くなるのではありますが
そもそもの買取価格が安いケースも
当然ながらありえるってこと。

ブランド品を売却に来た
お客様に伝えてますが一円でも
高く売るならば色んなお店で
相見積もりをとるのがベストです。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
（名前クリックでプロフィール表示）
May the Gold be with you. 

【本日(12/27)の貴金属価格】
　ゴールド：10,475円/g（+91）
　プラチナ：5,025円/g（+42）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

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