ブランドロゴが2個あるインゴットはどうなる？

2446 Gold

このインゴットを
買い取ってください！
…と来店されたお客様。

インゴットのブランドが
田中貴金属だったようでして
インターネットで弊社を検索し
お持ちになりました。

ということでインゴットを
チェックすると確かに
”TANAKA KIKINZOKU”の刻印。

ただ、マークを見てみると
今販売されているインゴットの
ブランドマークとは若干の違い。

今のマークは地球のような
デザインなのですけども、
お持ちになったのは歯車のような
外形が少しぎざぎざなもの。

ただ、きちんとブランドの記載
”TANAKA KIKINZOKU”の英字が
刻印されていたのでした。

これは最終的には田中貴金属の
ブランドとして買取可能なもの。

実はブランドのロゴマークは
たまに変化しているものがあり、
今回お持ちになられたものも
昔使われていたマーク。

ブランドとしては全く
問題なかったようでして
弊社ではすぐ買い取りました。

ちなみに弊社へ来店の前に
違う買取ショップへ持ち込むと
”田中貴金属のインゴットですが
古いもので買取価格が下がります”
…なんて言われたようです。

古いから買取価格が下がる
ってのはどこか納得いきませんが、
お客様は違和感を覚えたようで
弊社へお持ちになられたのでした。

ブランドのロゴ変更は
田中貴金属以外の地金商でも
意外とあるものではあります。

特に何十年と製造、販売してる
地金商であれば歴史も古いワケで
何度かインゴットに関しては
デザインなど品質に関係ない点を
変更してきたことはありました。

ひょっとしたらそういった
歴史を知らない買取店だから
買取査定が下がってしまった
可能性があったのかもしれませんね。

デザインが変わるからといって…

このようにデザインが変わっても
買取価格に影響するのかというと
そんなことはありません。

なぜならばデザインの変更は
あくまでもインゴットの品質に
関わるものではないため。

同じ会社ということなので
ブランドのロゴが変わっただけで
価値が変わらないってことです。

ブランドは買取において
重要な情報ではありまして、
それに関しては何度か伝えました。

結局のところインゴットとはいえ
高い技術力、第三者機関の証明による
信用できるブランドもあれば、
そうでないのもあります。

ブランド選定に関しては
以下の記事をご覧ください↓↓

ちなみにブランドロゴで
買取査定に響く可能性があるのは
以下の可能性もあります。

①廃業や買収され未稼働のブランド
②精錬と分析が別会社で片方が①に該当

①に関しては言葉の通りでして
稼働してない地金商のインゴットは
信憑性が薄く、品質も分からないので
買取できても価格が下がります。

そして、②の場合ですけども
インゴットのブランド刻印は
作った企業のデザインが入りますが
こういった意味も持ってます。

それはメルターマークと
アッセイヤーマークでして、
それぞれ精錬と分析を行った
企業のマークということ。

インゴットは作る過程において
精錬：純金や純プラチナを取り出す
分析：不純物がないかを確認する
といった作業が発生します。

ブランドの刻印が1つならば
この2つの工程をしてるのですが
たまにそうではないこともあり
その場合はブランド刻印が
複数入ることもあります。

そういった複数のブランドロゴが
入っている場合においては両方の
ブランドを確認する必要があるワケで
どちらかが未稼働となるとインゴットの
品質を怪しむ必要があるのです。

インゴットにおいては
海外ブランドではたまにありますが
1つの物に複数のブランド刻印が
入ることはあまりありません。

もしもブランド刻印を見て
”？”と思えば、ご相談うださい。

ちなみにインゴットやコインの
刻印に関してはこちらの動画でも
お伝えしてますのでご覧くださいませ↓↓↓

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
（名前クリックでプロフィール表示）
May the Gold be with you. 

【本日(5/19)の貴金属価格】
　ゴールド：9,642円/g（-69）
　プラチナ：5,223円/g（-73）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

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