3070 Gold
10年ほど前に当店で
金のペンダントを購入された
お客様がご来店。
その金のペンダントは
クロスデザインなのですが、
当時お客様と何度かやり取りしながら
デザインを決めた思い入れあるもの。
写真やデッサンを送っては
少しずつ調整するといった感じで、
時間を掛けたものであるため、
記憶には残ってましたね。
久しぶりのご来店だったので
そんな当時のやり取りを思い返して
話が盛り上がってしまいました。
で、来店されたのは
理由がありまして、当時作った
ペンダントの一部が変色したため。
クロスデザインの中央には
ダイヤモンドが入ってますが
その周りが若干変色しており
それを直すためでした。
”金なのに変色するから
偽物かと思いましたよ…”
と言われましたが実は金も
純度次第では変色するんです。
18金は純金が75%あり、
残りの25%は割金(違う金属)が
入った合金となっています。
純金は大丈夫であっても
残りの金属がまさに変色の
要因となっているのです。
特に変色しやすい金属が
同じ貴金属の銀(シルバー)。
銀は汗や空気中に含まれる
硫黄成分と反応することで
黒色の物質、硫化銀となります。
それが18金の中にでき
黒色であったり、茶色といった
変色が起こってしまいます。
とはいえこの変色は
超音波洗浄で直るものでなく
職人の出番が必要となるもの。
クリーナーなどでも
取れなくはないのですが
今回は研磨作業で対応しました。
金貨にできる茶赤の変色
変色といえば、先日
金貨を買い取った際にお客様から
こんな質問をいただきました。
”この金貨、少し赤紫色っぽく
変色してますが大丈夫ですか?”
メイプルリーフ金貨でしたが
お持ちになった金貨を見せてもらうと
確かに色が変色していました。
こういった変色というのは
純金であったとしてもたまに
起こってしまうものではあります。
冒頭の話からすると
純金には割金がないのに
なぜ変色するの?といった
疑問が湧いてくるかと思います。
確かに割金はないのですが
製品化する上で人の手や機械による
作業が入る以上、こういったことが
起こる可能性はあります。
↑純金小判にできた変色
純金の定義としては
純度99.9%以上なのですが
いくら資産用の高純度なものも
純度の最高というのは99.99%。
どれだけ技術力が高くてても
全く不純物がない純度100%は
実現できないことではあります。
ではその100%に届かない
数字というのは何なのかというと
製造工程に入ってしまう
空気や塵など本当に細かな物。
ただ、そういった物の
結果としては変色に繋がる
その可能性があるのです。
今回メイプルリーフ金貨に
あった変色というのもまさに
不純物の酸化などによるもの。
ただ、ごく微量なもので
表面的な現象であるため、
買取価格には影響しません。
こういった現象は
金貨でなく純金小判にも
現れることがあります。
確かに変色があると
いい気分ではないものですが
売却時に不利になることは
あまりないのでご安心ください。
本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you.
【本日(2/1)の貴金属価格】
ゴールド:15,419円/g(+116)
プラチナ:5,469円/g(+114)
※田中貴金属公表の税込小売価格<ノイズを消し去るピンキーリング>
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