換金手段として悪用されやすい金（ゴールド）

2656 Gold

先日会社に1本の電話が
掛かってきました。

話を聞いてみるとちょっと
盗難やマネロンっぽい内容で
できることではあったのですが
お断りいたしました。

その内容というのは

おたくは喜平のネックレスを販売していますよね？
それをクレジットカードで買って、すぐに現金化できますか？

というものでした。

確かに喜平のネックレスは
店頭で販売しておりますし
クレジットカードでの決済可能。

貴金属買取も行ってるので
それを現金化するってことも
当然ながら可能です。

ネックレスが売れるし、
更に買取もでき手数料売上も
発生することになるので
お店としてはありがたい限り。

ですが、お客様側からすると
何のメリットもありません。

なぜならば、売却したところで
その日に売るということならば
買ったときほどの値段にならず
損失被ってしまうから。

ジュエリーなのでどうしても
購入時には加工費等が材料費に
上乗せされてしまうワケで
どのお店で対応したところで
マイナスとなってしまいます。

そういった事情なので
今回のケースを行いたいってことは
以下の可能性があります。

・すぐにでも現金が欲しいけど
　キャッシュがないからカードを使い　
　何とか現金を手にしたい

・他人のクレジットカードを使って
　匿名性と換金性の高い金製品に
　一度変えておきたい

どちらも犯罪に関与してしまう
リスクがあったので、当社としては
お断りした次第です。

金製品を買ってその場で
すぐ売ったらマイナスになる
という知識がないとも
あまり思えないところ。

怪しいと違和感を感じたので
当店ではお断りしましたが
他店で同じ問い合わせをしたか
気になるところではあります。

様々な資産がマネロン目的で悪用

マネロンといえば、
マネーロンダリングの略で
以下のような行為を指します。

・反社会的勢力やテロ組織に
　資金を渡す行為

・軍事兵器拡散に関与する組織に
　資金を渡す行為

そして、意外とこれも
当てはまるのですけども

・資金の出所を分からないように
　させて資金を得る行為

という行為。

犯罪組織への資金流入を防ぐ
というのが大元の目的ですが
そうならないようにとにかく
身元や出所が分からないように
操作することも対象です。

これは結局のところ
そういった不透明な資金が
犯罪組織に流れつきやすいため
というのが背景にあります。

で、今回当店がいただいた
お問い合わせというのは
クレジットカードで買った
ジュエリーをすぐ売り現金化。

すぐ得るってなるとその場で
買い取りする際の本人確認によって
身元が割れてしまいます。

なので盗難カード利用という
可能性より単純に現金が
欲しかったということでして
犯罪組織への供給に繋がるリスクが
あるかもしれないということ。

マネロンに関しては
日本だけでなく国際的にも
取り組むべき課題として
認識されています。

細かなことであっても
お店に有益なことであっても
関与しないに越したことは
ないってことです。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(12/15)の貴金属価格】
　ゴールド：10,291円/g（-23）
　プラチナ：4,910円/g（+81）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

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