小分けしても節税できるとは限らない

2700 Gold

貴金属品に関わらず何かしら
お店が商品を買い取り換金するとき
必ず本人確認書類のチェックは必須。

むしろコピーを取っておき、
取引に関して記録することが
義務付けられてます。

しかし、それを怠った挙句に
買い取って物が盗品だったようで
そのお店は書類送検される始末。

Yahooニュースにあった
記事ではあるのですけども、
これを見る限りは本人確認書類を
しないのが常習的だった模様。

【トルコ人の男らの身元確認せず金貨買い取った疑い…】

盗難だったのは金貨
ということでなかなかこれだと
特定が難しいものではあります。

恐らくは本人確認書類をせず
何度も取引をしていたことが警察に
マークされてたのかなぁと。

お店側は盗品であることを
認識してなかったようですが
本人確認していない状況をみると
盗品が来てもおかしくありません。

知らなかったというのも
ただの言い訳な気がしますね。

そもそもこのような買取で
本人確認書類をチェックして
帳簿として残しておくことは
盗難品等で犯人を捕まえるのに
役立つ仕組みでもあります。

たとえ盗んだところでそれは
換金しないとあまり意味がなく
そのまま持っていたとしても
あまり使えない物ばかり。

買い取った貴金属店が
書類送検とはなりました。

しかし、金貨を盗んだ当の
人たちの処分がどうなったかは
記事には書いてありませんでした。

もし、本人確認をしていれば
犯人検挙として役立っていた
可能性だってありました。

店の経営が厳しくなったから
少しでも売上をあげるためにやった
…というお店の社長の話。

そういう仕事をしていても
より自分を苦しめるだけですし
また買取業界の信頼を失うことに
繋がった事件ではありましたね。

恐らくは見つからないと
思った上での犯行なのでしょう。

見つからないと思っていても・・・

先週から広島のデパートでは
貴金属品が多数揃う黄金展が
開催されています。

私も見に行ったのですが
素晴らしい金製品がズラっとあり
テンションが上がりました（笑）

ただ、その黄金展ですが
毎年開催される時期になると
こんな電話をいただきます。

“金の小分けをした場合、
確定申告は必要ないのですか？
以前、デパートで金製品の展示会で
小分けした際にはこれといって、
何も言われなかったのですが…”

金の小分けというのは
節税の謳い文句としてよく
言われるのですが、これもちろん
条件次第では確定申告必要です。

ただ、厳密にいうと
小分けする段階においては
確定申告が必要なく、その後の
売り方次第で必要なのです。

インゴットに関する確定申告、
これは年間（1月～12月）で売却益が
50万円を超えた場合に必要となり、
翌年に申告する必要があります。

なので小分けしたところで
必ず確定申告不要なのかというと
決してそんなことはありません。

元々は節税目的ではなく
贈与目的で生まれたサービスですが
昨今は金価格の上昇によって
節税をメリットとして謳ってる
業者も増えてきてはおります。

ゴールドは価格が上昇し、
密輸による消費税脱税、
支払調書制度の開始など徐々に
取り締まりも厳しくなってます。

節税と謳う小分けもひょっとしたら
将来的に厳しく取り締まられる
…なんて可能性もありえます。

私はコツコツ小さいサイズを
勧めているのはまさにそういった
可能性にあらかじめ対処するため。

最初から小さいサイズなら
小分けに頼る必要はありません。

小さいサイズは手数料があるけど
小分けの際にもどうせ手数料はいるので
結局のところ先に払うか後で払うか
っていう感じにはなります。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
（名前クリックでプロフィール表示）
May the Gold be with you. 

【本日(1/28)の貴金属価格】
　ゴールド：10,637円/g（+0）
　プラチナ：4,911円/g（+0）
　※田中貴金属公表の税込小売価格
　※市場休業のため、土日は同一価格

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