加工が許されるコインとNGなコイン

968 Gold

世の中には本当に
いろんな種類・ブランドの
時計が溢れています。

そんなことを思いながら
腕時計の電池交換を行ってますが、
こうやって時計を修理しながら
バラしながら見るだけでも
結構楽しいもんです。

数センチの中に
数百個の機械が入った
時計を見るとそんな理系心を
くすぶる世界が広がって
いるワケですからね。

と、時に時計修理も
店頭で行っているので
多くの時計を見てきました。

で、先日もちょっと
私の心が躍るような
時計に出会いました。

お客様に聞いたのですが
その昔、田中貴金属工業で
購入してから大事に
受け継ぎながら使っている
という時計なのです。

田中貴金属でそもそも
時計を売っているのか？
…なんて思うかもしれないけど
実は変わった特徴があったので
販売されているのです。

その時計というのは
文字盤に資産用のコインが
埋め込まれたデザイン。

今回お預かりした時計も
アメリカの造幣局が製造する
プラチナイーグルコインの
1/2ozが入った時計でした。

高級ブランド時計の中には
素材として金やプラチナが
使われているモデルもあります。

しかし、ブランド感を
損なうので資産用に使われる
バーやコインは使われません。

あくまでもバンドや裏蓋、
内部の部品に使うくらいなのです。

国内通貨は加工できません

金貨などのコインは
今回のような時計であったり
ペンダントで見ることが
あるかと思います。

…が、こういった
コイン商品において
日本円が使われたものを
見たことがあるでしょうか？

恐らく10円玉や100円玉、
500円玉が使われたコイン商品
見たことないかと思います。

これは技術的にできないから
…ってワケではなく他に
きちんとした理由があります。

ではなぜ日本円を
加工した商品がないかというと
日本の法律では通貨を
加工することがNGだから。

貨幣損傷等取締法の制定で
傷付けてはいけないのです。

【貨幣損傷等取締法】
貨幣を損傷または鋳潰すことを禁じた日本の法律であり、昭和22年12月4日に制定。
「損傷、又は鋳つぶしてはならない。損傷又は鋳つぶす目的で集めてはならない。」といった内容であり、違反した者は1年以下の懲役又は20万円以下の罰金に処する。

たまにナカオカには
天皇即位金貨など額面に
10万円など何円なのかが
刻印された品をお持ちの方が
ご相談にいらっしゃいます。

…が、このように
日本円の金額が刻印された
金貨も同様の扱いです。

ナカオカでの買い取りは
全てリサイクル用に溶解し
別の形に生まれ変わります。

そのため、通貨は当然ながら
金（ゴールド）でできた
即位記念金貨もお買取りを
することができません。

もしどうしても
換金したいという場合は

銀行で両替

質屋で売却

といった方法で
売却するのを勧めます。

まぁ、質屋であれば
刻印表記よりも安い買取に
なる可能性もありますがね…

本日はここまで。
ゴールド王子こと中岡英也でした。
（名前クリックでプロフィール表示）
May the Gold be with you. 

【本日(4/27)の貴金属価格】
　ゴールド：5,038円/g（+43）
　プラチナ：3,602円/g（+68）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

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