消費者物価指数でも注視するのはコア部分

2414 Gold

毎日のルーティンとして
出社後に日経新聞を読みますが
先日こんな記事がありました。

企業倒産3年ぶり増加
という見出しで企業倒産数が
昨年度15%増というもの。

2022年度の倒産数は
6880件ということなので
1日18件ペースという計算。

なぜそんなに増えたかというと
コロナ融資の返済が困難
という事態に陥ったため。

コロナ融資というのは
無利子・無担保で借入できる
企業としてはありがたい融資。

コロナ禍によって
売上が激減した企業への
国策として期間限定で
行われた融資です。

ただ、ありがたいのは
無利子・無担保だけでなく
借入返済を最長5年後から
設定できるというもの。

コロナ禍ではなかなか
売上が立たないワケでして
それだと借入返済も厳しくなります。

そういった企業を考慮して、
しばらく返済しなくて済むよう
返済開始日を延期できるのです。

とはいえ、当然ながら
借りたものは返す必要があり
コロナ禍も終わったところで
返済開始が始まる企業も
続々と出てきました。

昨今の情勢の通り
景気がコロナ禍前まで
戻ってきたかというと
まだそこまで至ってません。

ようやくインバウンドも増え
消費者の購買意欲も少しずつ
回復しつつあるなぁ…という感じ。

めちゃくちゃ良くなった…
放っておいても儲かるわい…
なんて感じる経営者なんて
そういないかと思います。

円安にインフレと、企業に
降りかかる負担は多々あり
それが解消する見込みは
なかなか見えてません。

そもそもアフターコロナの
数年は明るい兆しになるかというと
そうは言われてない状況でした。

無金利・無利子なのは
ありがたいけども、後々どうせ
返済しないといけません。

明日は我が身と思いつつ
経営していかねば…と感じた
そんな記事でしたね。

インフレはインフレでも…

アフターコロナにおいて
企業が苦戦しているのは材料費など
物価の高騰が背景にあります。

原材料が上がるとなればその分、
販売価格も上げればいいのでしょうが
業界によってはそれをうまい具合に
上乗せできないこともあります。

住宅業界でいえば、先に
金額をいただいてから着工すると
当初の予定より原材料が上がることで
利益を圧迫することになります。

経営者仲間でもそういった
悩みの種を聞くこともあります。

で、インフレと言えば
それを数値化した情報として
CPI（消費者物価指数）があります。

この指標を元に政府は政策の
善し悪しを判断するワケですけども
このCPIは以下の3つに分類できます。
①総合指数：全品目が対象
②コアCPI：①から生鮮食品を除いた指数
③コアコアCPI：②からエネルギー資源を除いた指数

通常CPIとして公表されてるのは
①総合指数を指しているのですが
②と③も公表されています。

②で生鮮食品が除かれる理由としては
いわゆる生物というのは気候によって
供給量が左右されてしまうため。

つまり、経済的な要因とは
直接的な関係が無いのでこういった
コアCPIという指標があるワケです。

コロナ過から続いているインフレで
最近はCPIという指標が注目されますが
中でもこのコアCPIも重要視されてます。

アメリカのFRBはこの数年
CPIで金利利上げ利下げを判断。

先月頃からようやくこのCPIも
落ち着き始めた状況ではありますが
コアCPIはどうなったかというと
実はまだ落ちいてない状況です。

ということは、インフレの落ち着きは
天候に左右される生鮮食品のみであって
それ以外はインフレが収まってない
…ということが言えるワケです。

先日、3月度のアメリカCPIが
発表されたので見ましたが、
コアCPIに関してはまだまだ
下がる見込みは薄い感じです。

ドル建て金相場も最高値近辺に
上がってきていますが、このままだと
高止まりが続きそうな匂いはしますね。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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