クレディ・スイス製インゴットの行く末！？

2390 Gold

アメリカの大手銀行経営破綻、
クレディ・スイスの株価が暴落、
と金融機関に対する信用が落ち
連日高値を更新した金価格。

これだけ上がると当然ながら
売りに来る方も多いワケで
スタッフ総動員でもドタバタ。

久しぶりに昼食が遅れるほど
テンテコマイな日々となりました。

ただ、売る人も多い一方
購入する人も多かったです。

購入するといっても
コインや小さなインゴットより
大きなサイズのものを買う方が
圧倒的に多かったです。

最高値なのに購入する…
しかも大きなサイズの物ですが
こういう買い方をされる方は
長期運用前提で考えている人。

数年後は視野になくて
あくまでも十年以降の高値に
期待して購入するワケです。

お金を貯めていても増えないし、
ここ最近の金融機関の問題からして
あまり信用することができない…と
お金に対する不信感を感じる方は
価格を気にせず購入してますね。

と、インゴットを売却された方から
こんな質問をいただきました。

”クレディスイス製のインゴットは
そのうち価値が落ちるのでしょうか？”

昨今ニュースでも話題になった
同社の経営不振、そして金融機関の破綻、
これらが相まってひょっとしたら
インゴットの買取価格が下がるかも
…ということでのご質問でした。

価値が落ちるかどうかですが
そうなるということはクレディ・スイスが
倒産するなり、破綻するなりというのが
前提となってきます。

では、そのクレディ・スイスが
倒産・破綻するかというのが
ポイントとなってきます。

ただ、そうなる可能性はあれど
クレディ・スイスが無くなることは
まず無いかなぁ…というのが感想。

クレディ・スイスはスイスにおいて
UBSと並び2大金融機関という立場。

スイス国外でも50か国以上に
展開している世界有数の金融機関で
そう簡単に消えてはならない銀行。

スイス中央銀行からの融資、
UBSと合併する可能性などにより
倒産の可能性は低いかと思うので
クレディ・スイス社製のインゴットを
持ってても問題ないかと思います。

なんて言ってたら、UBSは
クレディ・スイスを買収＆合併する
という報道が流れました。

スイスにある銀行は過去にも
このように吸収合併することで
大きくなったのがほとんど。

その歴史が今回も繰り返された
…ということでしょうか。

インゴットはできれば国内ブランドで

この買収劇には世界各国も
絶賛するカタチとなりました。

金融危機を回避ということで
クレディ・スイスの問題もひと段落
といったところでしょうか。

スイスに関してはいいけど
アメリカの金融機関に対する不安感が
拭い取れるかは微妙ですね。

さて、海外のインゴットは
昨今の金の密輸によって何かと
買取に関する規制が入ってます。

そういう背景もあって
販売する際にも海外ブランドのものは
インターネットでの販売を除くと
店頭で出回ることはほぼありません。

ただ、昔は銀行やデパート、または
証券会社経由で入手できたこともあって
未だに海外ブランドのインゴットを
持ってる方は多い状況。

そんな方であれば致し方ないとして
お店によっては海外ブランドのインゴットを
安く提供しているところもあるようで
今回質問してきたお客様のそういった
背景で入手した物でした。

恐らく買取規制が入ってるので
販売する側も海外ブランドであれば
安く販売してるのかとは思います。

確かに品質として問題ないでしょうが
私はインゴットを購入するのであれば
以下の理由から海外ブランドの
購入を勧めてません。

・取得日を調べることが難しい
・日本では買取規制が入っている
・重量割れのリスクがある
・入手経路が不明である

現物資産のゴールドは
年間50万円超えの利益があると
確定申告の必要があります。

となると取得金額を申請しないと
いけないのですが、もし購入時の伝票を
紛失していまうとインゴットに刻印された
製造番号から調べることで対応できます。

ただ、海外ブランドだと
それを調べることが困難でして、
日本展開企業でも問い合わせしたところ
NGを食らうほどなので、厳しいのです。

そして、海外ブランドのものは
入手経路が不明なモノが多いので
途中で削られているせいか重量割れを
預かることがたまにあります。

刻印表記を下回るとなると
当然ながら買取価格も下がるワケで
最悪ニセモノを掴まされてしまう
リスクも否めません。

購入時に品質が正しいかなんて
素人や知見のない方が分かるハズもなく
ニセモノや低品質なものであることを
気付かずにそのまま保有し、いざ売却！
…となると、それはもう手遅れ。

海外で製造されたインゴットは
最悪そのようなリスクを秘めており
過去にそんな経験をされてきた方も
いらっしゃいました。

だからこそインゴットを買うなら
たとえ純度重量などの品質が良く、
有名企業で信用できるブランドでも
日本で運用するなら国内ブランドが推奨。

値段が安いということは
理由があるワケでして、決して
そこに騙されてはいけませんよ！
…ってことですね。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

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