世界の時事ネタ反映は円建てでなくドル建てで！

2435 Gold

先日ニュースサイトでアメリカの
ファースト・リパブリック銀行が破綻
…という記事を目にしました。

ただ、破綻したのと同時に
アメリカの最大手銀行でもある
JPモルガン・チェースが買収する
とも報道されていました。

相次ぐ金融機関破綻の連鎖に
またですか…と感じたのですが
今回ばかりは金価格に大きな
影響がありませんでした。

ファースト・リパブリック銀行が
破綻したニュースをTwitterで
シェアしたらDMでこんなメッセージ。

今後もこういったニュースは
増えるのでしょうか？
そして、金価格も上がりますか？
…と。

ちなみに今回の破綻によって
金価格への影響は思ったほどなし。
（為替で円建ては高値ですが…）

さすがにこれまで以上の
インパクトは無かったようでして
ドル建ても円建ても大きな
影響はありませんでしたね。

シリコンバレー銀行を
皮切りに金融機関の破綻は
確かに増えたけど、市場は慣れた
…というところでしょうか。

今回あった報道ですが
破綻と同時にすでに買収先まで
明確になった上でのものでした。

ということは、突然でなく
ある程度は事前に動いていた上で
公表されていたことでもあって
関係者は既知の内容であった可能性が
高いということになります。

なので、今回のニュースは
そこまでのインパクト性は無く
金融機関次第かもしれませんが
これ以上続いても金相場への影響は
あまりないかもしれませんね。

ちなみに金融機関とはいえ
結局のところ破綻するかどうかは
経営者の手腕次第でもあります。
（上場してれば株価の兼ね合いもありますし…）

外部要因とはあまり関係なく
銀行運営がうまくいっているのか
そうでないか…というただそれだけ
と、個人的には感じています。

ドル建てか円建てベースか？

で、今回のような金融破綻の
ニュースは今後も続くのか？
…ということですけども、
可能性はゼロではありません。

というのも経営維持には
顧客の預金は重要な金融機関の
資源となってくるため。

もし大量に預金が引き出される…
なんてことが起きてしまうと怖く
金融機関に対する不信感で
そんな心理状況が働くのも
可能性としてはあり得るので。

では引き出した預金を
どうするかというと
・他の金融機関に預金する
・別の投資資金に回す
ということになります。

シリコンバレー銀行でのケースは
引き出した預金がゴールドの買いに
繋がったこともあってドル建ての
金相場を底上げしました。

そういう状況を見ると
今回のような金融機関の破綻は
金価格を上げる要因になることも
あり得ないワケではありません。

ただ、ご存じの通りですが
金価格は円建てとドル建てで
構成されているのであくまでも
ドル建てベースのでの話です。

円建ての場合には為替が
関与してくるので国内情勢も
抑えないといけません。

先週は日銀植田総裁の件で
ドル円為替が大きく動いたので
円建ての最高値はそちらの要因が
大きかったワケです。

円建て金価格はドル建てと
為替によって決定するため
あくまでも中心はドル建て。

アメリカの金融不安は
ドル建て金相場への影響なので
円建ての金相場は為替を考慮すると
絶対金価格が上がるとは言えません。

ゴールドのマーケットは
ドル建てが中心であるので
こういうことは円建てよりも
ドル建てベースで考えた方が
いいかもしれませんね。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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