敗戦国に関わらず金の保有量が多い理由と裏の事情

投稿日:

1412 Gold

 

FP(ファイナンシャルプランナー)の
勉強会に金のセミナー講師として
登壇してきました。

FP向けの講師登壇は
これが2回目となりますが
今回は叔父からの依頼。

私の叔父は現在横浜で
働いているのですが
FP2級の資格保持者。

そんなこともあって
時代ごとに目まぐるしく
代わる資産の勉強会を
定期的に行っているようです。

で、叔父の地元のFPが
集まる資産運用の勉強会で
金がフォーカスされたようで
ご依頼を頂きました。

とはいえ、関東地方は
コロナ禍の状況もあったので
Zoomでのオンライン開催。
(もう慣れたもんですね)

 

金(ゴールド)は先月から
過去最高値更新を繰り返しており
業界外からも注目度が日増しに
高くなっている分野。

しかも金の取扱業者は
株や投資信託に比べると
明らかに少ないために
有識者も限定的です。

そんな状況もあり
小売店として最先端で
お客様と接していたり実際
セミナーを開催している私に
依頼があったのでした。

 

金(ゴールド)の価格が
変動する要因というのは
コレだ!…と特定できるのが
タイムリーに異なります。

変動を追いかけることで
世界情勢把握にもつながり
結果として他の資産商品の
知識にもつながります。

 

そんなFPとしても
知識向上のメリットがあり
金(ゴールド)という題材が
フォーカスされたのでした。

 

金やプラチナといった
貴金属投資のアナリストや
マーケッターは常に最新の
海外情勢を把握しています。

テレビやメディアでも
金の専門家というよりかは
経済評論家やエコノミスト
なんて肩書で出ることも…。

 

 

敗戦国でも金の保有量が多いワケ

と、60分ほどひたすら
話したあとに頂いた質問で
おっ!?と思った内容を
頂戴しました。

普段のセミナーでは
なかなか頂かないような
ちょっとコアな質問。

 

その質問なのですが、
なぜ敗戦国であるのに
外貨準備に占める金の割合が
これだけ高いのか?
…という内容。

 

金の保有量トップ10で
上位を占める国というのが
アメリカとIMFを除くと
ドイツとイタリア。

この2国というのは
第二次世界大戦の敗戦国ですが
金での外貨準備率が
上記の通り70%を超える国。

 

敗戦した場合には何かと
国のお金や資産というのは
必要となるために勝利国に比べ
保有量というのは少なくなりがち。

日本も実際にはその状況に
陥ることとなったので、
預金封鎖などの国内政策に
踏み切ることとなったワケですが…。

 

しかし、日本に比べて
ドイツやイタリアの数値を見ると
金をたくさん保有していることが
明らかになってます。

 

ではなぜこれほどまでに
金の保有量に差ができたかというと
それはドイツとイタリアは
戦後の経済黒字によって、

金を買い増した国

でもあるため。

 

通貨を信用しきれなかった
両国はコンスタントに金を
買い増ししていったのです。

単純な理由ではありますが、
同じ敗戦国である日本と
保有量に差ができたのは
こういった事情のためなのです。

 

しかし、ドイツの場合は
ちょっとした裏事情があります。

なぜなら金(ゴールド)を
持っているとはいえ
自国の保有量というのは
ほんの数%しかありません。

 

ほとんどの金は
ニューヨークなど他国の
中央銀行に保管してるのです。

この背景としては
・戦時中のリスクヘッジ
・戦後経済復興での預け”金”
など敗戦国ならでは
言えない事情があるのでしょう。

 

そのために現在では
その預けた金の回収のため
未だ解決できていないし、
なぜ他国に保有してあるのか?
実際に存在する金であるのか?
そもそもドイツのものなのか?
…と不明なことも多いのです。

 

とはいえ、国としてみれば
日本よりかは保有している
金の量が多いのは確実です。

それだけ金のことを
重要な資産と言う位置づけで
扱っているのは紛れもない
事実ってことです。

 

日本では資産運用の一部に
金(ゴールド)を保有する
…という動きが鈍い国。

これは現在もですが、
兼ねてからの動きなのです。

 

 

 

セミナーのお知らせ

と、最近はこういった
金(ゴールド)の専門家として
セミナーを開催することが
増えてきました。

ってことで8月に
元国税OBの税理士さんと
セミナーを開催することが
決定いたしました。

内容は現在詰めてますが、
今回は相続や税金ならではの
内容に特化して企画しております。

 

8/5(水)15時から
Zoomでのオンライン開催を予定し
料金は無料となってます。

以下のフォームより
申し込みくださいませ。

 

 

 

本日はここまで。
ゴールド王子こと中岡英也でした。
(名前クリックでプロフィール表示)
May the Gold be with you. 

【本日(7/16)の貴金属価格】
 ゴールド:6,892円/g(-17)
 プラチナ:3,242円/g(-23)
 ※田中貴金属公表の税込小売価格

 

【今週の逸品】
スイスの老舗ブランドRADO(ラドー)の腕時計。
セラミック製で変色・変形に強く、時代の流行りに影響しないデザインです。

ブランド:RADO、製品番号:R30927722
詳細:https://nakaoka.official.ec/items/12939134

 

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