ダイヤも金もちょっとした量で見た目が変わる

2133 Gold

ちょっと色味として珍しい
オレンジダイヤモンドの
ペンダントがやってきました。

こういった色の付いた
ダイヤモンドというのは
ちょいちょいあるのですが
天然では珍しいもの。

着色したダイヤモンドは
見ることが多いのですが
天然物ってなってしまうとあまり
市場に出回ってないんです。

特にレッドやブルーの
天然ダイヤモンドになると
投資商品として扱われるほど
稀少性が高い宝石です。

これらは本当に宝石商でも
実際に目にすることが難しく
日本国内ではなかなか
出会うことができないほど。

ダイヤモンドというのは
炭素を中心に構成されてますが
無色透明なものというのは
炭素だけで構成された場合に
生まれるものです。

ではカラーダイヤモンドは？
…というとダイヤモンドが
誕生する過程において入る
不純物の物質やタイミングが
与える影響により付くもの。

そして、着色されたものは
無色透明のダイヤモンドに対し
何かしらの技術で着色したもの。

主に着色する際には
ふたつの方法があるのですが
放射線を照射するものと
加熱させて着色するもの。

ただ、当然ながら人工的に
操作して物質をイジるので
ダイヤモンドとしての価値はあれど
元から色の付いた天然物より
価値としては落ちてしまいます。

見た目ではほぼ分からないので
付けて楽しむのであれば
着色したものでもいいけど
ノー加工という特別感や資産価値を
感じたいってことなら天然一択ですね。

金製品も混ぜ物によって…

そんなカラーダイヤモンドですが
金に関しても混ぜる物によって
色んな色を実現できます。

ホワイトやピンク、
パープルにグリーンにレッド等。

混ぜる鉱物によって
黄金色の金も違う色に
見せることができるのです。

これは純金ではなく
ジュエリーや工芸品などに
使われている純金と他の金属を
混ぜ合わせたときの話。

純金は純度100%なワケで
他の金属を混ぜた時点でそれは
純金ではありませんからね。

先日買取でお預かりした
18金イエローゴールドのリング。

見た目がイエローっぽくなくて
お持ちになったお客様からも
”これってイエローゴールドですかね？
買った時にK18とは言われましたが…”
と言われたことがありました。

確かにイエローというよりは
少し青っぽい感じではあったのですが
純度測定器で計測するとK18。

ただ、金属の割合を見ると
銀の割合が銅よりも若干多く
含まれていました。

18金イエローゴールドは
75％の純金と25％の銀と銅で
作られる合金ではあります。

ただ、この25％の銀と銅も
微妙な量でも配分によって色みが
変わってしまうんです。

きっちり半分ずつ（12.5％）なら
イエローゴールドなのですが
銀が多いと青み、銅が多いと赤みを
帯びてしまうようになるため。

ちょっとした配分の違いで
色味が変わってくるワケでした
カラーダイヤモンドにも通じる
点があったりするのです。

ちなみに高級ブランド時計の
ロレックスに使われている金は
全て自社製造であることでも有名。

18金を含めて合金は作る過程で
品質だけでなく先ほどのような色み、
強度が変わってくるため
自社で金を鋳造する工場を整備。

そこまでこだわるロレックスも
スゴイのですがそれだけ合金する
作業というのは繊細ってことです。

溶かして混ぜるという
単純に聞こえる作業ですが
高い技術が必要なのです。

何気に身に付けているジュエリも
普段売買されているインゴットや
コインも技術力によって品質が
左右されるってことです。

そういった背景もあって
製造メーカーの品質というのは
かなり重要な指標なのです。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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