有事が起きても金が高騰しないときもある

投稿日:

1102 Gold

 

金価格が高騰したことで
金を購入してみよう!
積み立てて金を持とう!
…なんて方が増えてます。

 

そんなこともあり、
初めて金(ゴールド)の世界に
足を踏み入れるお客様との
接客も自ずと多いワケです。

が、金に興味を持った方から
よく質問される内容というのが
なんで金(ゴールド)って
戦争や経済が悪くなると
価格が上がるのか?

 

この理由としては…
景気が悪くなると株価や
通貨価値が落ちやすくなるため
利益よりも守りに徹する人が
顕著に表れるため。

 

と説明するのですが、そもそも
何か起こると金価格が高騰する
という意識が頭に染みついているのは
メディア等で「有事の金」と
言われているのが背景。

戦争や恐慌が起こると
利益の投資ではなく自分の身を
守る投資をすべきでしょ!
…といったニュアンスで書かれた
内容を知ってしまったためなのです。

 

確かに有事が起こると
金価格は上がる傾向にあるけど
一概にそうかというと実は
そうでもなかったりするのです。

たとえば同じ戦争であっても
1980年のイランイラク戦争と
1991年の湾岸戦争が起きたときで
日本の金価格は全然違いました。

イランイラク戦争が起きた
1980年の最高値は6,495円/g

それに対して湾岸戦争の
1991年の最高値は1,826円/g

 

同じ戦争という有事でも
この通り価格の高騰っぷりは
全然異なる結果となったのです。

では有事でもこれだけ
金価格が伸びなかった理由とは
何だったのでしょうか?

 

実は1980年と1991年で
金価格に大きく差が出たのは
とある国の景気が原因でした。

 

その国というのは
言わずと知れた

アメリカ合衆国

 

1980年のイラン・イラク戦争では
物資や原料が不足したのもあり
アメリカは不景気な時代を
送ることとなった年でした。

それに対して、1991年の
湾岸戦争では軍事対応のため
武器需要で潤ってしまったり
他国への巻き込みも少なく
アメリカとしては景気の
良い状況となりました。

 

結局のところ金価格は
アメリカの景気によって
影響するというワケです。

戦争が起きたからといって
金(ゴールド)の価格が
必ずしも高騰するかというと
100%肯定できないのです。

 

もしもそのような有事が
起きた場合にはアメリカが
絡んでいるかどうかによって
金価格も変わってくるのです。

 

 

 

本日はここまで。
ゴールド王子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(9/9)の貴金属価格】
 ゴールド:5,636円/g(-1)
 プラチナ:3,585円/g(-28)
 ※田中貴金属公表の税込小売価格

 

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