エリザベス女王の刻印が入った金貨の価値

2254 Gold

先日、カンガルー金貨と
メイプルリーフ金貨を売却に
ご来店されたお客様。

かれこれ20年ほど前に
購入されたようですが
急遽お金が必要になったようで
金貨を手放すことになった様子。

年号が入っていたのもあり
お客様は購入された当時のことを
鮮明に覚えていらっしゃいました。

で、そんなふたつの金貨を
手放す前にスマートフォンで
写真を撮っていたお客様。

金貨のデザインを見て
こんな質問をいただきました。

カンガルー金貨とメイプルリーフ金貨、
なんでこのふたつは両方とも
エリザベス女王のデザインが
刻印されているんでしょうね？…と。

どちらも購入した時期は
ほぼ一緒だったようですが
買ったお店は違ったようです。

なので購入時にはまさか
どちらもエリザベス女王の刻印が
入っているなんて露知らず。

売却する時に改めて見たら
同じことに気付いたのでした。

オーストラリア パース造幣局の
カンガルー金貨とカナダ王室造幣局の
メイプルリーフ金貨は製造国が
このように異なります。

ではなぜ両方にエリザベス女王の
刻印が入っていたのかというと
かつてイギリスの植民地であり、
現在はイギリス連邦加盟国であるため。

そのため、イギリスの国王（※）である
エリザベス女王の刻印がふたつの
金貨にデザインされていたのでした。
※現在はチャールズ3世

エリザベス女王の金貨は…

そんなエリザベス女王2世は
長年国主として在籍されたものの
９月に亡くなってしまいました…。

国葬も行われ世界中の多くの方が
悲しみを感じた今年の一大事でした。

そんなエリザベス女王２世が
刻印された金貨ですけども、
先日このような質問を受けました。

”もし、今後エリザベス女王の
刻印が変わったら、これらの金貨の
価値って上がるのでしょうか？”

…という内容。

まだ公表はないのですが
カンガルー金貨を始めとして
メイプルリーフ金貨にも現在は
エリザベス女王２世の刻印。

ではエリザベス女王２世が
もしチャールズ３世の刻印に
なった場合の話ということです。

金貨には地金型金貨と
収集型金貨があるのですが
エリザベス女王の金貨が
どちらに入ってるかによります。

先ほどのカンガルー金貨や
メイプルリーフ金貨というのは
地金型金貨に該当します。

この地金型金貨は発行数が多く
流通量が多い背景があるので
付加価値は付きにくいので、
エリザベス女王の刻印であっても
高騰する可能性は低いです。

一部のコレクターには
人気が出るかもしれませんが
そうであってもめちゃくちゃ
高くなるかというと微妙なところ。

逆にアンティークコインなど
収集型金貨として刻印されていれば
高騰する可能性はあります。

これは発行枚数が地金型金貨より
圧倒的に少ないこともあって
価値が上がりやすいというのが
背景にあるためです。

もし、エリザベス女王の
デザインが入った金貨について
将来の高騰を期待するのであれば
流通量が少ない金貨がオススメ
…ということです。

メイプルリーフ金貨や
カンガルー金貨に期待しても
可能性は低いということです。

まずは来年発行される
この２つの金貨のデザインが
エリザベス女王とは異なる
デザインになるのか…

とはいえ長く持っておけば
趣向性としての期待だけでなく
金の価格上昇も可能性があるので
資産形成としてあっても良いと思いますね。

ちなみに冒頭でお伝えした
カンガルー金貨については
こちらの動画でも解説してますので
どうぞご覧くださいませ↓↓

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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