資格があれど目視で純度を見分けることはできない

1679 Gold

先日、お手持ちの指輪を
サイズ直しを…ということで
ご来店されたお客様。

指輪を購入したお店が
無くなってしまったのもあり
ナカオカへお持ちになりました。

親戚に譲りたいってことで
お二人で来店されました。

ただ、その指輪は元々
売る予定だったらしく
買取り見積もりもついでに。

というワケで指輪の
内側をチェックしてみると
Pt900という刻印。

で、Pt900の買取り単価で
見積もりを出そうとしたのですが
念のために純度鑑定機で
チェックするとなんとPt850。

指輪に刻印されていた
情報と異なっていたのです。

話しにくかったのですが
もしも買取りをお願いされたら
伝えないといけないので
純度の話はきちんと話しました。

もちろん、その事実に
驚かれたことというのは
言うまでもありません。

ちなみになぜ機械でも
計ってみようと思ったかですが
その理由というのは

プラチナの白見具合

プラチナは白金族の
貴金属ですがその純度が
下がれば下がるほど白い色が
濃く見えるようになります。

これは強度を出すため
プラチナ以外の素材を
混ぜているため。

他の素材を入れるほど
純度が下がるワケですが
そうなると白金色が薄まり
白っぽくなります。

Pt900とPt850では
純度が近いこともあって
見た目だけでの判断は困難。

機械での確認は
何となくの違和感の
おかげでもあったのです。

ちなみにPt900とPt850で
買取価格にどれぐらいの
差が出てくるかというと
お店にもよるのですが
だいたい250円/g程度。

グラム単価でみると
安いもんかもしれませんが
もしもこれが10gで2,500円
100gにもなると25,000円と
変わってくることになります。

金やプラチナなどの貴金属は
単価が高いので純度が違うと
このような金額差が出てきます。

そのためにも正確に
純度を計測できる設備が
整っているお店でないと
価格の信憑性はありません。

買取店もですが販売側としても
こういった設備が整っていると
信用される証になりますし…。

ナカオカでは田中貴金属の
貴金属リサイクルシステム
（RE:TANAKA：リタナカ）を採用。

毎日の貴金属市場価格に
連動した単価で金額を出し、
必ず純度を専用機器を使います。

そのおかげもありまして
”おたくの会社は買い取り価格を
きちんと説明してくれるし、
明確だから信用できるわ。”
というお声をよくいただきます。

貴金属商品を売買する上では
こういったシステムがあるからこそ
信用されているのかもしれませんね。

もし、貴金属品を扱うお店と
取り引きするのであれば本当に
鑑定する機器があるかどうかは
重要だと思います。

ちなみにこの度お預かりした
刻印と実測の違ったプラチナの
指輪ですが購入されたお店は
既に廃業していたそうです。

業界では有名だったとある
ジュエリーチェーン店でした。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
（名前クリックでプロフィール表示）
May the Gold be with you. 

【本日(4/10)の貴金属価格】
　ゴールド：6,825円/g（+0）
　プラチナ：4,774円/g（-45）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

【今週の逸品】
誕生から40年続く老舗ブランド「星の砂」のペンダントネックレス。
天然ダイヤモンド一粒石のシンプルデザインで、ルースを支える土台は輝きが増すセッティングとなってます。

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