メッキ品でも刻印が入ったものと入ってないものがある

2825 Gold

金製の中国茶器を
買い取って欲しいと
LINEで依頼いただきました。

まずは写真を見せてもらい
それだけで判断できなければ
後日お店へお持ちになる
ということでお約束。

早速写真を見せてもらうと
金色に輝く龍のデザインをした
立派な茶器でした。

とはいえ全体写真だけで
お見積りは取れないので、
純度と重量を確認。

重量の連絡はあったけど
純度に関してはどこにも
それらしい刻印がないようで
分からないとのこと。

だいたいこのような物は
底の部分に刻印されてますが
チェックするも無かったようです。

ということで写真だけで
鑑定できなかったのでお店へ
お持ちいただくことに…。

で、翌日お持ちになったので
確認してみたところ確かに
純度の刻印は入っておらず。

実際に物を見てみると
どこか金色の輝きが荒く
安っぽいような気も。

ということでX線分析器で
チェックするとなんと立派な
メッキ品でありました。

”特に錆びてなかったし
重かったので金だと思ったけど
メッキなんですね”
との一言。

残念ながらお持ち帰りいただき
別で茶器を買い取ってくれる業者に
相談してみるとのことでその日は
お持ち帰りされました。

その茶器は亡くなった祖父母の
家の倉庫にあったようでして、
いつ誰が買ったのかも
分からない物。

ただ、祖父が金好きで
インゴットやコインを持ってたので
本物かと思い込んでいたのでした。

もし、金製であれば間違いなく
何百万円もするお買い取りに
なったとは思います。

とはいえ古い物であれば
素材以外の価値が付くかもしれないので
もしかしたら高く捌ける可能性も
ゼロではありません。

何にせよ色んな所で
見積もってもらうのがいいかと
思った次第です。

海外の金製品は…

メッキ品といえど、本来であれば
それが分かるように刻印されますが
今回のように無刻印のものもあります。

特に以下の場合はメッキ品でも
刻印されないケースが多いです。

・海外で購入したメッキ品
・何十年も昔に買ったメッキ品

というのも貴金属品には
素材と純度が分かるように
刻印が義務付けられてますが
メッキ品はそうではありません。

ゴールドやプラチナ、シルバー
といった貴金属品であれば
以下のような刻印が施されます。

◆金製品
純金、K24、K18、K18WG、K18PG、750、等…
◆プラチナ製品
純プラチナ、Pt1000、Pt850、Pm、等…
◆銀製品
純銀、SILVER、Ag1000、等…

メッキ品に関しても、
メッキであることが分かるよう
以下の刻印が施されてはいます。

◆メッキ品
GP、GF、GS、GEP、M、等…

ただ、メッキ品の刻印は義務でなく
最近では分かりやすくするために
刻印されている商品もあるのですが
刻印がない商品も多いのです。

今回は見ても触っても
よく分からなかったとのことで
お持ちになり鑑定しました。

金色だから金製品っぽいけど
本物かどうかよく分からない…
そんな場合はまず貴金属専門店で
見てもらうのが得策ではありますね。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(6/1)の貴金属価格】
　ゴールド：12,995円/g（-64）
　プラチナ：5,864円/g（+71）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

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