五感で違和感を感じても貴金属は機械査定が必須事項

2642 Gold

ジュエリーリフォームのため
立て爪リングをお預かり。

光の侵入を増やして
ダイヤモンドの輝きを高めることが
目的として生まれたこのセット。

何十年か前に流行ったもので
婚約リングといえば立て爪セット
というのが一時は常識として
扱われた時代もありました。

とはいえ今となっては
そのデザインも廃れており
このセットをお願いされることは
もはや皆無な状況。

むしろ新しいデザインへ
リフォームして欲しいという
ご依頼が多いものとなってます。

リングということで
ダイヤモンドは1つなので
リフォームとなるとペンダントが
メジャーなところ。

ただ、今回はピアスに
作り変えたいということで
片方分だけのご依頼でした。

ピアスといえば2つで
1セットのジュエリー。

なので通常でしたら
もうひとつダイヤモンドを
調達して作ることもありますが
実は最近ピアスを片方にしかしない
という方が多いんです。

なぜ片方だけかというと
色々と理由があるのですが
この度のお客様はわざと片方にして
違和感を持たせたいとのこと。

実はこうやって違和感を
持たせるようにジュエリーを
身に付けるのはテクニックのひとつ。

ジュエリーはファッションの
一部ではありますがどうしても
洋服に比べると小さいもの。

なのでアクセントとして
使われるアイテムなのですが
そこで目立たせるために
通常と違う違和感を持たせて
身に付けるのです。

ちなみにピアスを使って
他人からの目を向ける際には
顎より下にはみ出るくらい
長いものを身に付ける
…という方法もあります。

ジュエリーひとつで印象は
ガラッと変わるもの。

今回のお客様はそこまで
考えた上でのリフォームなので
本当にジュエリーが好きなんだろう
…と感じた次第です。

違和感を感じる貴金属

当店では貴金属品を鑑定する際
X線検査装置を使って純度を測定。

そして、重量を計測して
買取価格を出すのですけども
その前に目視での検品もします。

ザッとチェックしてまずは
違和感がないかを調べます。

この違和感というのは
何千個何万個と貴金属品を
触ってきたからこそ分かるもの。

ジュエリーや工芸品など
貴金属品を販売していることもあり
お店で普段から見て触った経験も
査定に活かせれています。

絵画や骨とう品などの芸術品は
様々な物を見て触って感性を磨きますが
貴金属品にも精通する点はあります。

まずは目で見て、色味を確認し、
手で持ったときの重量感や
触った際の感触で品定めします。

刻印が施されていれば
もちろんそれを参考にしますが
必ず刻印があるとは限らないし、
刻印情報が偽物の場合もあります。

なので結局のところは
刻印情報は参考にするぐらいで
実際に五感を使っての事前確認、
機械を使ってのクロスチェックが
買い取りでのルーティーン。

いくら経験を積んでいても
100%の確率で本物かメッキ品かを
判別することはできません。

仮に本物かどうか分かっても
正確な純度は分かりませんし、
手で持って正確な重量なんて
絶対に分からないもの。

なので機械を使って
査定するのですが中には
そのような機械を使わずに
買い取りする業者もいるようで…。

貴金属の価値は純度と重量で
決まるのでそれを把握できないと
正確な査定は絶対にできません。

もしも貴金属品を売る場合は
ちゃんと機械を使って計測してるか？
…これを聞くだけでもお店の
善し悪しも分かります。

飛び込みでの訪問買取に
多いようですが、五感だけで
査定する人はどういう身体の構造を
しているのでしょうね（笑）

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
（名前クリックでプロフィール表示）
May the Gold be with you. 

【本日(12/1)の貴金属価格】
　ゴールド：10,719円/g（+40）
　プラチナ：4,955円/g（+21）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

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