海外から持ち込んだインゴットを売る場合の必要書類

2735 Gold

Youtubeをご覧の方から
LINE経由で質問いただきました。

海外在住ということですが
事情により日本へ帰国することとなり
インゴットを当店で買い取れるか？
…といった相談でした。

日本では海外インゴットを
買い取れないお店があるという話を
聞いたようでして、その確認で
当店へ連絡があったのでした。

ということで写真を
送っていただいたのですが
どのインゴットもLBMAの
グッドデリバリーバー。

海外ブランドではありましたが
当店では問題なく買い取れるので
その旨をお伝えしました。

お店によっては海外インゴットを
買取しないところもありますが
それは大きく２つの理由によるもの。

①密輸した金を買い取りたくない
②買い取っても再販しにくいから

この10年で一気に増えた
金の密輸ですけどもこれは
非課税国で購入したものを
税関を通さず（税金を支払わず）に
日本国内で売却するもの。

日本で金を売却したら
消費税分（10%）付加されるので
その税金がまんま利益になるので
そこに期待するという仕組み。

これを防ぐためには
・密入国した時点で発見
・買取店が密輸したものと発見
するしかありません。

税関をすり抜けた場合は
買取店側で抑え込むしか
方法ってないんですよね。

で、買取店がどう防ぐかというと
売却に来店された人に対して
入手経路を確認するしか
方法としてはありません。

もしそういった買取時の
確認がしっかりできていないと
密輸した金だと知らずに
買い取ってしまうこともあります。

知らなかったとはいえど
密輸した金を買い取るのは
犯罪に加担したと見られ最悪
ペナルティを被るリスクもあります。

ひょっとしたら海外ブランドの
インゴットを買い取ってないお店は
そうしたペナルティがあるので
引き取ってくれないのかもしれません。

なんにしても海外インゴットに関する
規制が入ったのは密輸が少なからずとも
背景にあるってことです。

海外から持ち込んだ金を売る場合…

ちなみに海外で購入した
インゴットですけども日本に持ち込み
すぐ売れるかというと場合によっては
そう簡単には売れません。

というのも持ち込み時に
免税範囲を超えた場合（20万円or1kg）、
税関を通す必要があると先ほど
お伝えしましたが、その際の資料が
必要となってくるため。

税関で消費税を支払うと
その証明に納税告知書・領収証書を
受け取ることになります。

免税範囲を超えてるのに
これを持ってないってことは
密輸ってことになります。

つまり海外から持ち込んだ
インゴットを売却するとなれば
通常お店側からその書類の提示を
要求されるということです。

ちなみに海外ブランドの
インゴットを買い取るお店の中に
”購入時の伝票を見せてください”
と言われることがあります。

これは輸入した物ではなく
国内で購入したものである証明を
取るためでもあります。

海外ブランドのインゴットは
今買取を規制している店もありますが
買取可能なお店はこのように
購入伝票を求められることも。

納税通知書・領収書は
税関に相談すれば再発行できるので
無くなった言い訳は難しいところ。

金の密輸の多発により
どんどん無申告での持ち込みは
難しくなってきていますが
税関を通すとならば知らないでは
済まされないことなので。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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