宝石の鑑別や鑑定は難しいが貴金属は…

2257 Gold

宝石屋ということもあって
毎日ジュエリーの買取をしてますが
そのバリエーションは様々。

ブライダルリングやシンプルな
デザインの物もあれば、なかなか
ゴージャスな物まで。

たまに値段を出すのが難しく
お断りするのもあります。

特に一部の宝石に関しては
再販することが難しいので
オークションでも値付けが
厳しいものもあります。

ちなみにその一部の宝石とは
真珠、珊瑚、象牙などといった
生き物として採れる宝石。

経年劣化してしまうことで
使い物にならない…

生き物から採られたから
動物保護法の観点で
値段を付けることが困難…

こういった理由があるので
値付けが難しいところですが
たまに稀少性が高すぎて…
というのもあります。

宝石の中でもダイヤモンドや
ルビーなどの鉱石なら大きくても
ジュエリーとしての需要があるので
値段を付けることはできます。

色味や透明度、濃淡などの観点で
ランク付けすることができますが
生き物の宝石となるとそのような
基準を設けることが困難です。

しかも、経年劣化するとなると
なおさら査定すること自体が
難しくなってくるワケです。

先日も珊瑚でなかなか
ボリュームのある置物を
査定のためにお預かりしました。

約15cmの置物でしたが
これだけ大きな珊瑚自体を
採ることがなかなか難しく
細工も技術が必要となります。

これだけ聞くと、”それなら
なおさら査定は高まりそう”
と思うのですが、これだけの
珊瑚となると需要が厳しいもの。

このサイズとなるとさすがに
置物としての需要しかなく
ジュエリーとして身に付けるのは
当然ながら難しくなります。

ひょっとしたら高値で購入する
コレクターもいるかもしれませんが
逆にニッチ過ぎて引き取り手の
確保が難しくなるワケです。

だからといって安値で
査定できるワケでもないので
難しいところではありますね。

いつでも価値が分かりやすい資産

宝石は人の手によって
作ることが困難ではありますが
物によっては技術の進化で
それも可能となってきてます。

特にダイヤモンドに関しては
人工ダイヤモンドが出てきて
ブランディングされ販売されてる
そんな状況にもなっています。

他の宝石も需要の関係もあり
本格的に作られてはいませんが
安価な人工石として様々な色の石は
世の中に出回ってます。

ただ、この宝石ですけども
価値を判断することが難しく、
そもそも本物かどうかさせ
素人からすると厳しいもの。

購入するときは高いので
資産として残される方もいますが
そのあとに受け継いだ方からすると
価値を見分けることが叶いません。

買った金額が高いからといって
売るときもそうかというと
必ずしもそう訳でもなく、
換金よりも使いまわした方が
全然お得な代物なのです。

その反面、いつでも
価値が明確に判断しやすく
本物かどうかが分かりやすいのが
ジュエリーにも使われている
資源である貴金属。

宝石は機械を使っても
どんな鉱石かの鑑定が難しく
本物だと分かったとしても
どれぐらいの価値となるか
見定めるのが困難です。

また、機械で鉱石の
鑑定をチェックできるといえど
人工ダイヤモンドは精度が高く
最新の機器でないと真偽を
見極めるのが難しいところ。

貴金属であれば、
人工で作ることができないので
真偽の見極めも簡単です。

専門知識がなくても
機械で純度を見ることができ
試金石などアナログ手法でも
価値を把握できます。

相場はインターネットで
全世界に公開されているので
その時代に合った適正価格で
数値化することが容易。

宝石は宝石なりの
魅力はあるのですけども
その用途はあくまでも
資産ではありません。

もし、次の世代に残す
という名目があるのであれば
宝石は使いまわすものと認識し、
金銭面での目的なら貴金属が
向いているということです。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(11/11)の貴金属価格】
　ゴールド：8,825円/g（-39）
　プラチナ：5,251円/g（+81）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

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