来年持ち越しとなる地政学リスクで気になるのは・・・

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2670 Gold

 

今月中旬に起きたことですが
イギリスの首都ロンドンに本社を置く
石油企業大手のBP社が紅海経由の
石油輸送の全面停止を発表。

イエメンの親イラン武装組織
フーシ派による攻撃を回避するため
そういった措置に踏み切りました。

11月には日本郵船の船舶も
フーシ派に拿捕されたことが
ニュースにも上がってました。

 

この商船を狙った攻撃は
パレスチナ自治区ガザへの報復攻撃を
行っているイスラエルに対する
対抗措置という位置付けな模様。

そのため、イスラエルに味方、
関連する国の船が標的とのこと。

こういった襲撃から
商船を守るために米国艦隊を中心に
多国間での取り組みを実施する
という発表も行われました。

 

まさかイスラエルの件から
間接的ではあるものの
こういった形で影響が出るとは
あまり予想してませんでした。

ただ、紅海経由での
石油輸送が止まるとなれば
原油価格や石油商品への影響も。

 

市場ではこれに敏感に反応、
地政学リスクと捉えられて
原油相場は上昇し、それに伴い
金相場もつられる形に。

 

紅海を通れないとなると
別のルートから迂回しないと
輸送できなくなります。

迂回するということは
それだけ時間だけでなく
輸送コストも上がります。

 

特に紅海と地中海を結ぶ
スエズ運河が使えないとなると
ヨーロッパへの輸送に
大きな被害が出てしまいます。

そうなるとヨーロッパでの
生産品輸出が送れるワケで
結果的にはアジア・アメリカ等
多くに国に影響が及びます。

 

イスラエルの件で思わぬ
飛び火となったワケですが
現在停戦中のイスラエル。

当初は思ったほどの影響が
なかったのですが、過激化した
報復攻撃で地政学リスクが
高まりつつありますね。

 

 

来年へ持ち越しの地政学リスク

店頭での貴金属現物取引は
本日が最終日ということで
2023年を振り返ってみると
地政学リスクに押された1年。

新型コロナウイルスでの
ウイルスショックによって
世界中の国交がストップしたで
経済が回らなかった数年前。

それが解除されたことにより
一気に出てきた地政学リスク。

 

昨年はロシア・ウクライナの
衝突は周知の事実ですが今年は
パレスチナ・イスラエル戦争が勃発。

どちらも年内の収束は厳しく
来年へ持ち越しされると思いますが
他にも勃発してない地政学リスクは
いくつか存在しております。

 

特に来年はアメリカ大統領選、
そして台湾総統選と2つの選挙が
控えている状況です。

コロナ禍前からの米中摩擦、
そしてそこに台湾有事も絡む要素と
大統領が誰になるかによって
世界経済が大きく変わる2024年。

 

特にアメリカ大統領選では
トランプ前大統領が出馬表明。

既に現行の政策をひっくり返す
取り組みを公約に掲げており、
もしも当選となるとそれこそ
何がどうなるやら分からない事態。

コロラド州の最高裁判所で
トランプ氏は大統領選立候補の
資格を認めないと判断されたので
出馬できないかもしれませんが…。

 

アメリカも気になるが
世界の注目はどちらかというと
台湾にも向けられています。

対米関係を重視しており
蔡英文政権の継承を掲げる頼清徳。

中国との緊張緩和を掲げる侯友宜候、
2大政党の打破を掲げる柯文哲の3人が
候補としてあがっている状況で
この総統選の行く末でまず中国、
そしてアメリカに影響。

 

選挙の行く末だけはさすがに
分からないところではあるが
2024年は色んな意味で節目の年。

金価格がどうなるかは
それらの要因に左右される
1年となりそうです。

台湾の総統選で中国側が何かしら
仕掛けてくるのではないか…
と予感するのは私だけでしょうか。

 

 

 

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

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