金投資で大事となのは時間！買ってどれだけ待てるか？

3375 Gold

先日、YouTubeの視聴者の方から
非常に切実かつ重要なご質問を
いただきました。

もしかしたら、同じような不安を
抱えている方もいるのではないかと思い
それについて触れてみたいと思います。

で、この度いただいた質問の
内容を共有したいと思います。

＜ご質問内容＞
金ETF 1540を23,400円で約500株購入と今（11月下旬で20,000円）となっては高値掴みな状況で損切りも厳しい状況。
まだ売らない方がいいでしょうか？

約500株ということなので、
投資額にして約1,170万円強。

現在の価格（20,000円近辺）でみると、
約170万円近い含み損を抱えている
という単純計算になります。

画面を見るたびに資産が目減りする恐怖、
そして何も考えずにやってしまった…後悔は
私もいち投資家として痛いほど分かります。

しかし、結論から申し上げます。
今ここで損切りをすべきでない
というのが私の感想です。

この理由は精神論ではなく、
金市場における構造がまだ完全に
死んでいないと思うからです。

23,400円という価格は、
決して二度と届かない天井では
ないと思ってます。

あくまでも通過点であって、
時間が必要になるかと思いますが、
再びその水準を超える可能性は
まだあるのかと感じた次第。

株にはない金の強み

まず、1540（純金上場信託）は、
円建ての金価格に連動する商品。

今の含み損の要因の一つは、
一時的な円高であったり、
ドル建て金価格の調整による
要素が強い状況ではあります。

しかし、5年、10年という
中長期的なスパンで見たとき、
日本円の価値はいったい
どうなっているでしょうか？

日本の貿易赤字、金利差、
そして財政状況を鑑みれば、
長期的には円安が進むと
見るのが自然です。

金は通貨の避難所なので、
円の価値が下がれば下がるほど、
相対的に円建て金価格は
水準を切り上げていきます。

つまり、時間の経過とともに、
為替要因があなたの買値を
救いに来る構造にあります。

また、現在の金価格を
下支えしている最大の買い手は、
中国をはじめとする新興国の
中央銀行が一因となってます。

彼らは高いから買わないのでなく、
「ドルから離脱するために、
外貨準備として金を必要としている」
そういった理由が強いのです。

この巨大な実需がある限り、
金価格が半値になるような暴落は
考えにくい状況であり、下値は
堅いと言えるのではないかと思います。

今回のケースがもしも、
流行りの半導体株やミーム株なら
損切りを勧めていたかもしれません。

それらはブームが去れば
価値がゼロになってしまう
そんな可能性があるからです。

しかし、金は数千年の歴史を持つ
実績ある現物資産ではあります。

金投資において、
最大の敵は時間。

借金をして買っていたり、
来月使う予定のお金で
買っていたりしない限り、
「待つ」というのは金投資で
重要な要素となってきます。

23,400円という価格は、確かに
短期的には高値掴みかもしれません。

しかし、2026年、2027年と
時計の針が進み、インフレや通貨安が
さらに進んだ未来から振り返れば、
「あの時売らなくてよかった」と思える
水準の可能性は十分にあるかと。

今回幸いだったのは信用取引で
なかったことではありましたね。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(12/3)の貴金属価格（9:30価格）】
　ゴールド：23,248円/g（-64）
　プラチナ：9,086円/g（-128）
　※田中貴金属公表の税込小売価格
　※2025.7.1より14:00にも価格が公表されます（平日のみ）

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