金、ニッケル、パラジウムに置いてけぼりなプラチナ

2017 Gold

ドル建て金価格が先日は
ついに2,000＄/ozを突破。

一昨年に円建て最高値を
更新した時期と同じくらいの
相場にドル建ても高騰。

背景は当然ながら長く
続いているウクライナ侵攻。

侵攻が始まってからは
核を匂わす発言があって
原発施設を攻撃したのも
相まって最高値を更新。

その後も経済制裁は続き
ドル建てが大台を突破したのは
アメリカがロシア産原油輸入を
禁止するという発表がトリガー。

アメリカにとってみると
ロシアからの原油輸入がなくとも
なんとかなる状況ではあります。

しかし、経済制裁が厳しくなれば
なるほど、制裁を受けた方の行動も
より厳しくなるというもの。

今のところは口撃だけで
終わっている核攻撃に対して
敏感に反応した結果として
金が買われたということ。

そして、金に合わせて
プラチナも値段が上昇傾向。

しばらく到達してなかった
円建て5,000円/g台も視野に
入ってきている状況。

金ばかりが注目されており
連日の買い取りは金一色ですが
このままプラチナも価格が上がれば
お店で白金色の買い取りも
増えそうな気はしますね。

これだけ上がり続けると
お客様からもこんな質問が
どうしても増えてしまいます。

いつまで上がるかね？
まだまだ高くなるかね？
今買っておいた方がいいかね？

もちろんどうなるかは
販売店が分かるワケでもないので
”プーチンさんに聞いてください”
…とお返ししていますが（笑）

暴騰したとある資源

こういう戦争の有事では
思いがけないことというのが
何かと起こってしまうもの。

1週間ほど経ったのですが
市場でも信じられないことが
まさに起きたのです。

その出来事というのは
ニッケル市場に起きたことで
暴騰のあまり取引停止となった
…というもの。

ニッケルというのは
身近で言うと50円玉にも使われ
日常品のほとんどにも
含まれているレアメタル。

ちなみにジュエリーでも
ホワイトゴールドの合金でも
使われている金属です。

そのニッケルですが
世界の生産量でいくと
ロシアは第三位。

自動車においてもこの
ニッケルを欠かせないもので
そういったリスクから買いが増え
価格が暴騰したワケです。

とはいえ取引が強制停止とまで
なってしまうのはさすがに
異常ではあることです。

そんなニッケルと言えば
副産物としてパラジウムが
産出できることも知られてます。

どちらも自動車業界には
無くてはならない存在だったので
その辺りも加味されて
暴騰したのかもしれません。

とはそんな違った意味で
盛り上がっている白金族ですが
プラチナだけはそこまで
高騰を見せてはいません。

確かに若干高くはなったけど
金（ゴールド）やこの度のニッケル、
パラジウムほど目立つような相場に
なってはいないのが現状です。

金もプラチナもどちらも
需要と供給のバランスによって
相場も変動する貴金属。

金はウクライナ侵攻による
世界情勢の不安感から価格が
高まってきております。

しかし、プラチナは
世情がそうなってしまっても
プラチナ産出国ロシアの供給懸念が
されても中々動じていません。

結局のところはその資源が
必要とされない限り高騰するって
現象は起こり得ないワケです。

そう思うと金（ゴールド）は
有事のために持っておくべき資産。

お客様から、金とプラチナは
どっちを資産に選べばいいかな？
…と聞かれることがあります。

先ほどの話でいくってなると
先行き不安と感じてるなら
間違いなくプラチナよりかは
金（ゴールド）ってことです。

今はプラチナがそこまで
必要とされていない資源なので
置いてけぼりな状況です。

そんな状況が覆らない限り
プラチナの高騰は難しくて
常に安定した需要があるのも
金の強みではないでしょうか？

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(3/15)の貴金属価格】
　ゴールド：8,181円/g（-53）
　プラチナ：4,400円/g（-90）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

＜金運メッセージ付きゴールド開運純金名刺＞

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