現物で金に投資するなら有事に売り平時に買う

1528 Gold

アメリカ大統領選の前に
日本では大事なイベントが
開催されていました。

そのイベントとは
大阪都構想の住民投票。

数年前からも持ち上げられ
これまでに何度も協議に
掛けられた構想。

そんな都構想ですがこれは
大阪府と大阪市の統治機構を
現在の東京都が採用している
都区制度に変更するというもの。

大阪府の政令指定都市
大阪市は都市計画を行う度に
大阪府と揉め衝突を
繰り返してきました。

都構想は重複事業を削減し
府と市の衝突をなくすことで
都市計画を効率よく進めるのを
目的にできたものです。

都構想実現によって
数百億円の経済効果があると
言われたものの当然ながら
デメリットもあります。

それは莫大な行政コストが
掛かってしまうことと
特別区という新たな4つの
ポジションによる弊害。

住民に対してのメリットが
あるのかよく分からないまま
その可否は住民投票で
決められることに…。

2015年も行われた際は
僅差で否決となったが、
この度も同じように
否決となりました。

賛成派反対派のそれぞれの
主張を投票前に見てみるも
感情面を押し出した根性論にしか
聞えなかったのが印象。

ならどっちでもいい！
…という判断になるわけで
今回のどっちつかずな結果も
何となく納得できます。

特に行政コストが掛かる
って言われてしまうと
住民にとってはあまり
良い印象はありません。

それを覆すほどの
メリットも報道された
情報にはありませんでした。

新しいことへの
チャレンジはもちろん
悪いことではありません。

ただ、何というか
説明やアピールの仕方次第で
実現できたのでは…
と思う今日この頃でした。

何かが起きると注目される！？

そんな大阪都構想も
投票というイベントが
あったためにその前後で
急遽露出が増えました。

大阪独自の事業であるためか
それまでに大きくメディアが
取り上げられませんでした。

こういう動きは
金（ゴールド）の世界でも
よ～くあることです。

なんてったって
暴落してるときよりも
高騰したときの方がメディアに
注目されやすいワケですから。

特にここ数ヶ月の金価格は
過去最高値を更新したのもあり
ピークを過ぎたものの依然
過去に比べ高値圏内。

そんな背景もあって
本当に金に関する情報が
増えております。

特にチラシ等で多い
金が高騰している今が
売るチャンス！！
…といった謳い文句。

確かに価格が高い時期は
売るチャンスかもしれません。

が、逆に買い時に関する
チラシってのはあまり
見ないですよね。

私もブログで使っている
言葉ではあったのですが
こういう言葉を聞いたり
見たことはありませんか？

有事の金

これは金（ゴールド）が
株や債券とは異なって、
一般的な投資商品において
下落局面に強い商品であるため
生まれた言葉です。

ただ、この言葉も
そろそろ通用しない時代に
なりつつあります。

なぜならば、ここ最近は
株高金高といったように
株価の動きに比例する
傾向であるため。

数年前であれば…
株価がめちゃ下がったし
今日の金相場はガッツリ
上がったでしょ
という会話も今は
全然ありません。

これでは有事の金という
威厳もなくなります。

ちなみに有事の金とはいえ
これは売り時の話であって
買い時に関してはどう考えても
価格が落ち着いている平時です。

もし現物で金を買うなら
価格が上がりやすい有事でなく
何も起きてない平時の方が
価格も上がりにくいワケですからね。

本日はここまで。
ゴールド王子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(11/10)の貴金属価格】
　ゴールド：7,034円/g（-138）
　プラチナ：3,353円/g（-14）
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