金ETFは株式投資経験がなければ微妙

2067 Gold

他人に勧められたので
金ETFを買おうと思うのですが
どうなんでしょうか？

…というご相談を
店頭でお受けしました。

金ETF自体は全くもって
悪くない商品ではありますが
やるかというかは人によりけり。

というのも金ETFは
証券口座が必要となってくるし
現物を手にするにはそれなりの
量を買う必要があります。

現物を手元で持つのと異なり
デジタル上でのデータですし
価格も毎秒変わるために
ちょっと投資寄りのサービス。

現物にこだわりたかったり
長期運用向けってなると
あまり向いてないのです。

ちなみに話を聞いた際
なぜ金ETFなのかというと
知り合いの人から
”金ETFってめちゃくちゃいいよ”
という話があったため。

ちょっとこの話を聞いて
危ないな～と感じた次第。

こういった投資話は
”これすごく儲かるよ”
”絶対やった方がいいよ”
という言葉が常套句。

確かにそのメッセージは
正しいことなのかもしれないけど
発信する人にもよります。

投資内容を知り経験があるから
儲かる術を知っていたり、
簡単に取引できるワケですよ。

金ETFに関する知識や
経験が一緒であるならば
誘い文句にのってしまうのも
いいかもしれません。

ただ、そうでないならば
鵜呑みにするのは危険。

今回来店された方にも
話を聞いてみると金ETF以外に
株などの投資経験がないってことで
オススメしなかった次第です。

金ETFについて

と金ETFという単語が出たので
今回はその辺りに触れようと思います。

そもそもETFというのは
Exchange Traded Fund の略であり
上場投資信託を指します。

【上場投資信託とは】
株式投資と投資信託の両方の側面を持った商品であり、上場しているため、株式のように取引が可能。
指標としてはTOPIXや日経平均株価など株式指数がメジャーですが、海外株式に原油などの商品がある。

つまり、金ETFは金相場に
連動した上場投資信託です。

金ETFで購入した金は
その裏付けとして保管されるので
手元では現物の金は残らないけど
きちんと存在はしています。

株式のように1つ＝1g相場で
売買できることもあって低予算で
取引できるのはメリット。

そのため、サービス開始時は
かなりこの金ETFに投資する人が増え
その裏付けである金が買われたことで
金相場の土台がグッと上がったのは
有名な話ではあります。

一部のサービスでは
金ETFで購入した金を現物と
交換できますが500gや1000gなど
大口でしかできないことがほとんど。

そのため、どうしても
現物を手にしたいという方は
向いていないけど今までに
株式投資された方にとっては
金ETFは気軽な投資法でした。

なのでそういった投資の
経験があるのであればまだ
いい商品かとは思います。

最近は株式などの投資も
スマホアプリで簡単に取引ができ
ネット証券であれば手数料も
安くなってきましたので。

とはいえデメリットもあり
金（ゴールド）は株式と違い
市場に連動するので配当金が
付くことはありません。

投資信託や株式投資では
配当金が付くこともありますが
金自体にはそういった配当金や
当然金利がありません。

なので利益は単純に
売買差ということです。

気軽に売買したいなら
試してみるのもあり。

頻繁な取引は面倒…
利益より贈与んど守り重視…
やっぱり手元で持ちたい…

という方であれば
金ETFには向いてませんね。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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