金地金売買がクーリングオフ適用となるケース

1929 Gold

メルカリで購入した商品が
まがい物だったけども
返品できなかったんだよね
…という相談を受けました。

メルカリは購入後の
商品ページも出品者の
アカウントがある限り残ります。

なのでページを確認し
その後に購入したという商品を
見せてもらいました。

ページにはK18とあり、
写真は確かに送られてきた
商品と同じのが写ってました。

刻印も確かにK18ですが
商品を持ってみるものの
どこか軽い気も…。

ところが商品ページには
メッキ加工などの記載はなし。

というワケで弊社にある
純度測定機に掛けてみると
なんとニッケルが主成分の
メッキ品との判定でした。

商品ページの値段を見ると
見た目のボリュームの割に安く
怪しいと薄々思いましたが
その予想が的中です。

となればそれはもう
返品しかないということですが
商品ページには返品不可と
記載があったようで話も
聞いてくれない様子。

更にはメルカリのような
個人取引の場合には
クーリングオフも適用外。

どうにもならないようで
泣く泣く諦めてしまったようで
そんな話を聞いたワケです。

ここまでいくと何というか
詐欺レベルな気もします。

だいたい値段を見て
明らかに安い商品ってのは
怪しむべきですが知見がないと
難しい判断かもしれませんね。

金地金のクーリングオフ

このクーリングオフですが
金地金など値段が変動するような
価格変動商品に関しては基本的に
クーリングオフ適用外となります。

これは値段が変わるものなので
買った後に”やっぱりやめます”
というような行動を制限するため。

そのため、店頭取引では
キャンセルなどできないという旨を
必ず説明するようにしています。

とはいえそんな金地金も
取引方法によってはクーリングオフが
適用となるケースがあります。

それは訪問販売

お客様が自ら来店する店頭でなく
販売業者が自ら訪問する訪問販売では
特定商取引法が適用され、契約書面を
受領後8日間はクーリングオフが可能。

このクーリングオフ制度は
消費者にとって不利な状況下で
交わされた契約を取り消すのが目的。

なので訪問販売だけでなく
訪問買取に関しても同様に
クーリングオフ適用となります。

ただ、細かいのですが
訪問御用聞き取引であったり、
常連取引の場合は適用外なので
クーリングオフはできません。

あくまでも対象となるのは
突然の直接訪問や電話誘致など
初見のケースってことです。

買取については金やプラチナなど
貴金属品は溶かされてしまったら
元の形で返品というのができない
可能性もあります。

確かにクーリングオフ制度はあれど
やるかどうかを決めるのは
消費者自身なのできちんと説明を
受けてから決めるのが
重要ってことですね。

そして、店頭取引や通信販売は
お客様が自ら買いに行くワケで
基本的にはクーリングオフ対象外。

偽物等の場合には
返品できるかもしれませんがそれは
クーリングオフとはまた違う意味で
法的な問題となります。

ちなみに冒頭でお伝えした
メルカリの話ですが出品者の
ページを見てみると削除。

自ら消したのか運営側なのか
どちらかは分かりませんけども
全て見えなくなってました…

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

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