債務危機の保険代わりで買われるゴールド

投稿日:

2462 Gold

 

G7広島サミットを
欠席するかもしれない
…という事態となった
アメリカ債務上限問題。

6月には解決するかと
思われていたのですが
予想より早めに終結。

予想通りといえば
予想通りなのですが案の定
上限引き上げで合意。

 

デフォルトが起こると
世界中が大惨事になるので
起こると思ってませんでしたが
長引くほど不安にはなるもの。

ただ上限の適用停止期限は
2025年1月ということで
また数年後にはアメリカを
揺るがす事態になる気はします。

 

ちなみにこの債務上限が
引き上げとなった場合に
どんな影響があるか?…と、
聞かれたので簡単に答えます。

そもそも債務上限が
どういう問題かというと
政府が国債を発行することで
調達する債務(借金)が
上限に近づいてしまうこと。

もしも、発行しまくって
上限を超えてしまった場合は
新たに国債を発行することができず
資金調達ができないことになります。

 

資金調達できないというのは
政府の財源が無くなるワケでして
政府管理下の機関・施設が
稼働できなくなるということ。

中には普段の生活に
影響しない施設もあるけど
もし長期化した場合には
市民や国家的な大ダメージを
被ってしまうことになります。

そして、最悪の場合は
デフォルト(債務不履行)が起き
国債に発生する利払いができず
償還が行えないので、保有者が
大損するということになります。

 

何だかんだで国が発行する
国債というのは安全性の高い資産。
(国にもよるかもしれませんが…)

世界大国であるアメリカの
国債がデフォルトとなったとならば
世界は混乱してしまうワケです。

 

デフォルトとなる背景

今回でデフォルトという言葉を
耳にする方も増えたかと思いますが
ではこのデフォルトはどんなとき
起こってしまう現象なのか?

デフォルトというのは、
国債の償還元本や月々の利払いを
支払う能力がなくなったときに
発生する現象ではあります。

今回は債務上限に達したら
…という条件でしたが、そもそも
こういう事態に陥る背景としては
国のお財布事情が悪いということ。

 

先ほどお伝えしたように
政府は国家予算の一部として
国債を当てて賄ってます。

とはいえこの国債の
買い手が減ることもあります。

それがどんなときかというと
国の信用力が落ちる、つまり
経済状況が悪化したときに
売れにくくなるワケです。

 

ちなみに昨年から勃発した
ロシアとウクライナの戦争ですが
両国ともデフォルトを経験済み。

そんなデフォルトがアメリカでも
ひょっとして起こるかも…という
状況となり”Xデー”なんて言葉も
ネットで発信されていました。

 

先月、アメリカでこの
債務上限問題が発生した際に
ドル建ての金相場は急騰。

それまでに金融不安などの
材料もありましたが、それと
昨今の経済不安でデフォルトの
リスクも重なったのが要因。

そういった事態になると
ゴールドの買いが増えますが
ポートフォリオとして加えて
保険代わりにするため。

 

アメリカでは今回無事
債務上限も引き上げとなり
最悪の事態は回避しました。
(こうなるとは思ってましたが…)

ただ、こういったリスクは
アメリカ以外の国でも当然
起こりえる事態ではあります。

今回は債務上限問題が出た時点で
金価格は上がっていきました。

 

ただ、デフォルトリスクの対策で
ゴールドを買うなら話が出る前の
平時で買うのがいいのでしょうね。

話が出た時点で価格が上がる
なんて可能性は高そうですし。

 

 

 

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(6/4)の貴金属価格】
 ゴールド:9,709円/g(+0)
 プラチナ:5,089円/g(+0)
 ※田中貴金属公表の税込小売価格
 ※市場休業のため、土日は同一価格

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