インゴットでチェックすべきは重量単位より実測値

投稿日:

2854 Gold

 

先日、ドバイ免税店での
インゴットに関するブログを
ご覧になった方から質問。

海外で金を買うなら刻印情報の知識は必須です

2845 Gold   海外の免税店で購入したという インゴットを先日お客様から 見せてもらいました。 (掲載の許可済み) ではそのインゴットを どの国で買ったかというと 中東アラブ首長国連 …

 

インゴットの重量表記に
関する質問だったのですが
10TOLAS(トラス)について。

先ほどのブログでも
触れてはいましたが
もう少し踏み込んで
書いてみたいと思います。

 

日本で入手するインゴットは
g(グラム)がメジャーですが
ブログ内のインゴットに施された
TOLAS(トラス)という表記。

これは一部の地域で
使われている重量表記です。

 

南アジアで使われており
主にインドでの重量表記に
TOLAが使われていました。

このTOLAというのは
サンスクリッド語で
重量を意味する言葉。

地金の重量単位として
インドだけではなくシンガポールや
ネパールでも使われています。

 

今回質問いただいた方からも
シンガポールで親族がインゴットを
購入した際に10TOLASとあり、
検索したらブログにヒット。

詳しく教えて欲しいとのことで
ご連絡をいただいた次第です。

 

ちなみに10が付き複数なので
Sが付いたのでインゴットでは
TOLASとのこと。

業界では10TOLASを略し、
Ten TOLAS(テントラ)と
呼ばれる代物ではあります。

日本ではまず見ることは
ないと思う代物ではありますが
もし見るとすれば海外から
やってきたものでしょう。

 

 

重量は割れていないか?

ドバイの免税店にあった
インゴットの重量単位は
TOLASでしたが日本で見る
単位はg(グラム)ではあります。

また、地域によっては
oz(オンス)もあります。

このozといえば日本だと
金貨で良く見かける重量単位。

 

海外ドル建て金市場では
取引量の重量単位としてozが
採用されています。

ドル建てという世界基準もあり
当店で販売している2種類の
地金型金貨に関しても
重量単位はozです。

造幣局で製造されて
世界に向けて流通しているので
地金型金貨では基本的に
ozが採用されるのです。
(そうでない銘柄もありますが…)

 

ただ、こういった重量表記、
グラムじゃないからと言って
買取価格に影響するかというと
そんなことはありません。

表記は影響なくそれよりも
買取時における重量の実測値が
刻印に沿っているかという点が
重要なのです。

 

インゴットはその重量が
刻印されていますが、これは
厳密にいうと整数値での仕様。

たとえば100gと刻印された
インゴットがあるとして、
実際に計っても100.00gでなく
若干多めに作られるのがほとんど。
(だからといって高くなるワケではありません)

なので実際に重量を計り
刻印以上になっていることが
買取時に損しないポイントです。

 

インゴットを購入する際には
刻印上の情報だけでなく
実際にその刻印を満たした
重量となってることが重要。

よっぽど重量割れとなる
インゴットを納品されることは
ありません。

ただ、海外ブランドならば
削り取りのリスクもあるので
念のために重量を確認することを
推奨しておきます。

 

 

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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