海外で金のインゴットを購入した場合のリスク

更新日:

2758 Gold

 

昨年新型コロナウイルスが
5類に移行したのもあって
海外へ行く人も増えました。

私の知人もそれを機に
仕事でガンガン飛行機で
飛び回ってるのですが
当店のお客様も同様。

 

当店へご来店されたお客様に
こんな質問をいただきました。

”海外で買ったゴールドを
日本で売ったら儲かるかね?”

この手の質問はよく
経営者や投資家に聞かれますが
私の答えとしては日本から
わざわざそれ目的で行くほどでは
無いかなぁ…と。

なぜなら現地情勢の把握、
量によっては帰国時に税金、
為替の影響、旅費といったように
何かと時間もお金も掛かるため。

 

そもそも金の価格は
ほとんどの国が日本と同様
「市場価格×為替」という構図で
成り立つものです。

市場価格はどこも一緒なので
残るは為替ではあるのですが
日本から行くとなると結局
現地で買っても日本の円が絡みます。

それなら海外を通さずとも
日本国内で買うのとそこまで大きく
変わってこないためでもあります。

 

購入する量が多ければ
まだメリットはありそうです。

とはいえ購入量が多いと
日本へ持ち込む際に消費税分(10%)の
支払いが必要なのでやはり微妙なところ。

 

海外ブランドのインゴットも
日本国内では買い取れない店が多く
国内ブランドより価格が下がることもあり
オススメはあまりしてません。

海外へ行った記念で持つ…
長期保有し価値が上がるのを待つ…
といった以外の目的ならば
控えた方がいいかと思う次第です。

 

 

海外ブランドのゴールドは…

海外でゴールドを購入するのは
控えた方が良いとお伝えしましたが
最も高いリスク要因は買取。

いくら世界で通用すると言えど
換金できないと意味がないのですが
海外で購入された場合にはまさに
そこがネックとなることがあります。

どんなリスクがあるかというと
この2点に関するもの。
①そもそも買い取ってもらえない
買取価格が下がることがある

 

特にインゴットですけども
密輸対策として買取規制が強く
海外ブランドのものは換金できない
お店が増えてきている状況です。

海外で日本製のインゴットを
取得できることはまずありません。

なので海外でインゴットを
購入すると十中八九海外ブランドの
商品となってしまいます。

 

その海外ブランドがLBMA認定の
グッドデリバリーバーであるならば
まだ良いのですけどもそれを
素人が見分けるのは至難の業。

ある程度の目利きが必要なので
あまりオススメできません。

 

そして、買取価格に関して
グッドデリバリーバーであっても
ブランドによっては査定が下がる
…なんてこともあります。

これは買取店の基準によりますが
たとえグッドデリバリーバーであっても
日本国内での販売実績がない…
販売実績や流通量が少ない…
といったリスクがあるとそのように
判断されることもあるということ。

 

このように海外で購入すると
買取において不利となるリスクが
隠れているものではあります。

安く買えるからと言って
高く売れるとは限りません。

やっぱり日本国内で無難に
売買するのが良いということです。

 

 

 

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(3/26)の貴金属価格】
 ゴールド:11,687円/g(+42)
 プラチナ:4,939円/g(+39)
 ※田中貴金属公表の税込小売価格

<ノイズを消し去るピンキーリング>

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