戴冠式の黄金の馬車はK24メッキ？K18との違いとは

2440 Gold

先週までGW…と日本は
長期連休がありましたけども
海外にとっては関係なし。

私はご存じの通りサービス業なので
世間と打って変わって、こういう
連休は働くことが多いです。

ということで今年のGWも
普段と変わらずお店で
仕事をしていました。

そんなGWが終わりかけの
5月6日ですが、海を渡って
イギリスではチャールズ国王の
戴冠式が行われました。

昨年即位70年を迎えながらも
亡くなったエリザベス女王の後、
チャールズ3世として新国王に
即位された長男のチャールズ皇太子。

戴冠式とは聖職者から王冠を受け、
公式的に就任する儀式なワケで
これで正式にチャールズ皇太子が
国王となったワケですね。

70年ぶりの戴冠式でしたが
日本からは天皇陛下ではなく
秋篠宮殿下が差遣として参列。

秋篠宮様はモーニング姿
紀子様は淡いベージュの着物と
伝統的な儀式を見守った様子が
ニュースでも報道されました。

ちなみにこの戴冠式で
めちゃくちゃ気になったのは
チャールズ国王がバッキンガム宮殿へ
向かうために乗った黄金の馬車。

このゴージャスな馬車は
君主しか乗れないものだそうで
正式名称はというと
ゴールド・ステート・コーチ。

黄金に輝く見た目ですが
これは本物のゴールドではなく
木製素材に金箔を張ったもの。

1762年11月25日に
初披露されたものなので
かれこれ260年も経つもの。

それだけの時間を過ごしたので
破損や劣化もあったでしょうが
装飾変更、金箔張替えと度重なる
修復で今回も多くの人の目に
触れることになったのです。

乗り心地は悪いようで
重量も4トンと馬が8頭いないと
引けないみたいですが、これは
一度私も生で見てみたいもの。

バッキンガム宮殿内の
ロイヤルミューズで一般公開を
されてるようなので、イギリスへ
行くことがあればマストですね。

メッキはメッキでも…

さすがの王室でも馬車を
金素材で作るとなるとかなりの
資金が必要なので難しいようです。

木製馬車で4トンとのことなので
もし金製であれば比重計算からして
単純に計算しても約80トン。

それだけのゴールドを準備するだけでも
大変な作業ですし、そもそもその重さは
もはや馬で引くとなると何十頭も
必要となってきますので。

と、メッキは安価に対応できる
意味でも必要とされています。

メッキといえば先日買取のための
来店されたお客様からこんな質問を
いただきましたね。

”K24GPとK18GPって
何が違うのでしょうか？”

GPというのは略称でして
GoldPlatedを意味するメッキ。

ということは他に違う点は
K24かK18となるワケですけども
これは24分率における純度でして、
メッキに使われるゴールドの
純度が異なるということ。

純度が異なるから高純度である
K24GPの方が買い取りとしての
価値は高くなるのですか？
…とも追加で質問されました。

ただ、残念ながらメッキな以上、
買取価格が高くなるかというと
お店次第であるかもしれませんが
まず期待しない方がいいでしょう。

そもそもメッキ品であるため
K24GPだろうがK18GPだろうが
使われるゴールドの量は極微量で
まずお金になっても微々たるもの。

メッキ品で買取できなかったり
買取できてもめちゃくちゃ安いのは
メッキ品からゴールドを抽出する
作業の手間の方が大変であるため。

手間がかかってしまうのに
取りだすことができる量は極微量で
割に合わないってことです。

とはいえメッキ品であっても
ブランド品や需要のある骨董品だと
まとまったお金になる可能性もあるので
捨てる前にお店で見てもらうのは
悪くはないことかと思います。

今回の戴冠式で披露された
ゴールド・ステート・コーチ。

これはメッキという情報しか
公開されてないけども鈍い黄金色の
見た目からするとK24のメッキっぽいですね。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

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