金ＥＴＦの思わぬリスク？価格上昇と需要増による裏付けとの乖離

2787 Gold

金価格は上昇し、しかも
暴落することなく高値を維持。

この状況が数年続くものの
最近は店頭での動きが今までと
明らかに変わってきてます。

それは売却する方よりも
購入する方が多いというもの。

これは単純に当店が
ゴールドを売りたいから
盛ってるワケではなく事実。

当店だけではなく
全国的にもこのような動きで
今のところインゴットの商品は
販売中止などになってません。

ただ、インゴットに付ける
備品などの手配が追い付かず
特に現在はインゴットを入れる
布袋をお渡しできないことも…。

そんな状況なのですが
先日ゴールドとシルバーの
上場信託（ETF）に関して
こんな注意喚起が出てました↓↓

【日本取引所グループHP】

ETFと言っても中には
裏付けがないものもあります。

ただ、三菱UFJ信託銀行による
ゴールドとシルバーのETF
純金上場信託と純銀上場信託は
一定数あれば現物交換できるもの。

そのため、現物の入庫が
完了した時点でETFが発行されますが
裏付けとなる資産との乖離が
発生しているというもの。

乖離が拡がりすぎると
ETFが発行できなくなったり
現物の手当てができないリスクも。

今のところはETFの
取引停止を行う予定は
ないとのことだがもしも
保有してる方にとってすれば
ちょっと怖い情報。

裏付けがないETFも怖いが
裏付けがあってもこのような
リスクが潜んでいるということ。

今回はゴールドだけでなく
シルバーもとのことでしたが
取り残されたプラチナは確かに
店頭でもほぼ取引なし。

こんな状況になるなんて
かつてプラチナの方が高い頃からすると
信じられないことではありますね。

ETFで需要が高まったゴールド

そんな金ETFですけども
このサービスが始まったのは
2004年のこと。

ニューヨーク証券取引所に
初めて上場したSPDR Gold Shares
通称：GLDが始まりです。

これまで現物取引だったのが
証券取引所を介することにより
現物より安く手軽に売買できると
一気に需要が高まったこの商品。

このETFは購入された分の
ゴールドを市場で購入するので
まさに裏付けされた商品。

現物のように店頭でなく
輸送コストや人件費といった
手数料が発生しない分、
安く売買できたワケです。

現在でも当然ながら
売買できる銘柄ではありますが
ドル建てであるので外貨を
敬遠する方は嫌がる銘柄。

ちなみに国内にも
円建てでの金ETFはあります。

有名なのは本記事において
冒頭でも上がっていました
純金上場信託（通称：金の果実）。

現物国内保管型ETFでもあり
入庫時点で発行されるために
裏付けされた商品として
国内ETFでも人気な銘柄。

当店のお客様でもETFを
されている方がいらっしゃいますが
このシリーズはゴールド以外に
プラチナやシルバーもあります。

この金の果実シリーズが
人気なのは購入してある程度
貯まったら現物交換できる点。

先ほどのGLDの場合は
現物交換できないのでそれも
嫌だという方がこちらを
選ばれるワケです。

で、現物取引だけでなく
この金ETFというのも最近は
取り引きが増えています。

金ETFでの購入量が増えると
その分、裏で現物は動くので
金市場全体が盛り上がる動きを
見せるキッカケにもなります。

2004年に金ETFが発売されたことで
金価格は一気に値段の底支えとなり
大きな暴落を見せなくなりました。

金ETFによってどれだけ
購入されているのか？

この取引量というのも
あなどれないものですね。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(4/24)の貴金属価格】
　ゴールド：12,777円/g（-50）
　プラチナ：5,080円/g（-53）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

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