そのインゴット、切ってしまってはいけません！

2283 Gold

これ、買い取れますか？
ということでお持ちに
なられたのは金の塊。

金の塊といっても
本当に何の刻印もなく
切ったような痕跡のある
そんな風貌でした。

どこも買い取ってもらえなくて…
ということでお持ちになったけど
それも納得のブツではありました。

塊は塊でもいいのですが
本当に何の刻印もなかったので、
買取の規制が厳しくなりつつある今
ほとんどのお店は断るかと。

最近は金の密輸絡みもあって
買取に関する規制が厳しい状況。

海外ブランドのインゴットを
引き取るお店が減ったのも
その密輸が背景にあります。

なので、製造元や身元が
国内の物でないインゴットは
買い取るお店もシビアであり
断る可能性が高いワケです。

田中貴金属工業でも
インゴットで刻印が無かったり
明らかに加工されたように見える
インゴットは買取してません。

これは密輸どうこうに限らず
マネロン対策として昔から
このような対応を取ってます。

出所が怪しいゴールドは
下手に取引しない方がいい
…そういうことです。

インゴットは資産用であるため
高い品質を満たす必要があるので
製造元には厳格な基準が設けられてます。

そして、その基準を満たした証が
ブランドロゴであるので、その証がない
インゴットは買取が困難となるワケです。

ちなみに刻印の無いインゴットは
買取が厳しいかもしれません。

ただ、ジュエリーに関しては
インゴットのような背景はありません。

きちんと金の純度さえ出れば
買取において問題なしです。

金製品は買い取られると…

インゴットにしろ、ジュエリーにしろ
金製品のほとんどは買い取りされた後、
どうなるのかというと、溶かされて
リサイクルに回されることがほとんど。

金製品の状態によって、
再利用・再販されることもあれば
リサイクルとなるワケです。

金製品を買い取るお店の業態で
この辺りは変わってきますが
行く末はどちらかとなります。

その中でも資産用に使われる
インゴットというのは純度や重量に
厳密な商品でもあります。

なぜならば、インゴットは
純金は純金でも高純度である
99.99（フォーナイン）が採用され
ミリグラムで価値が変動するため。

それだけ繊細な商品であるため、
インゴットは製造元が重要となるので
どこで購入したインゴットなのか？
どうやって入手したインゴットなのか？
…という点に注意しないといけません。

そうなると買い取る場合も
重要となってくるワケです。

最近は海外からの密輸が多いため
海外ブランドであったり、刻印がない、
刻印通りでないゴールドは買取において
厳しい規制が入っている状況です。

ジュエリーや工芸品であれば
多少破損していたり、状態が悪くても
純度が備わっていれば買取に影響しないのは
そういった背景があるためなのです。

今回は何の刻印もない
金塊のお買い取りでした。

重量もそこそこあったので、
刻印がゼロということはまずなく
意図的に加工したものであったり、
身元が怪しい可能性が高いです。

元々持っているゴールドが
正規で入手したものであっても
刻印を消したり、切断するなどの
加工はしない方がいいってことです。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

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