金価格と相関関係を保つ存在はあるのか？！

2313 Gold

昨年末に日本政府が急遽
発表した政策金利利上げに
関する発表。

インフレ抑制のためにと
決めた金融政策なのですが
これでドル円為替が円高へ。

その結果として円建て金相場は
短期間で大きく下がることに
なってしまいました。

この政策金利に関する話は
私が所属している経営者の団体でも
話題になりました。

というのもその団体は
不動産業界の方が多いこともあり
今回の政策金利の話というのは
無視することができないため。

政策金利が上がるということは
住宅ローンの固定金利にも影響し
借り手にとって不利になるため。

というのも住宅ローンを
提供している金融機関というのは
固定型住宅ローンの金利に関して、
この政策金利を参考に決めるため。

そして、政策金利を参考にする理由は
金融機関というのは日銀から
資金調達を行っているため。

住宅ローンを既に組んでいれば
途中でその金利は変わりません。

なので、これから固定金利の
住宅ローンを組もうとする方に
影響があるということです。

ただ、そうなるってことは
これから契約する人が減るかも
ということも言えます。

ちなみに住宅ローンの金利が
決まるのは毎月月初めということで
12月月末はその金利に関する
問い合わせに追われたようです。

金利の発表があったのが
12月下旬だったので、敏感な方は
すぐ気になったのでしょうね。

相関関係の見極めが難しい

と、アメリカも日本も金利に
踏み込むこととなったのですが
この金利はゴールドとライバル関係にある
…と言われたものです。

というのも金利が付くのと
それが付かないゴールドということで
相反する投資商品であるため。

そのため、利上げが行われると
そちらへ投資が優先されることで
ゴールドが売られて金価格が下がる
…という相関関係がありました。

ただし、その相関関係も
一昨年頃から崩れるケースが
見受けられるようになりました。

これは利上げとなる背景に
インフレという影が隠れており
それによってゴールド需要が
高まったのが背景にあります。

一般的にインフレが起こると
政府は政策金利を利上げすることで
インフレ抑制に走ります。

ここでちょっと気になるのが
インフレになると金価格も上がる
…なんて言葉を耳にしたことが
あるかと思います。

ただ、これを鵜呑みにすると
インフレが起こると利上げになる
金利はゴールドはライバルに当たるため、
利上げになると金価格は下がる…となり、
インフレ＝金価格上昇の方式は崩れます。

では金価格というのインフレなのか、
それとも金利の影響なのかということですが
これはインフレや金利の度合いによります。

最近はアメリカで度が過ぎた
政策金利の利上げを行っています。

これだけ利上げが行われると
さすがにインフレの状態であるといえ
投資家は確実な利益を確保できる
利上げに走るということです。

つまり、ゴールドを売って
金利に走るという動きになるので、
金利が上がって金価格が下がるとなります。

あれだけインフレと言われつつ
金価格が思ったほど伸びてないのは
アメリカの金利利上げが過度であり
ゴールドよりそちらへの投資が
優先されてしまったため。

ちなみにこの金利利上げは
インフレ対策のために行われており
もしもこのまま利上げを進めても
インフレが収まらないとなると
スタグフレーションのリスクもあります。

このスタグフレーションは
景気が悪いにも関わらず物価の高騰が
止まらない最悪な状況です。

アメリカは1970年代にも
スタグフレーションが起きたため
金価格が高騰することとなったので
同じことが起こるかどうか…。

ゴールドの価値が高まり、
金価格が上がるのはいいけど
スタグフレーションという事態は
世間体として良くない状況。

ゴールドを扱う身としては
複雑な心境ではありますね。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

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