日野自動車のデータ改ざん！FW問題の裏では…

2163 Gold

トラックメーカーとして
有名な日野自動車が燃費や
排ガスに関して不正なデータを
出していたことが4月に発覚。

2016年に三菱自動車で
同様の不正問題が発覚した際
日野自動車を含め他自動車メーカーも
不正がないか調査を求められたが
当時は問題なしという報告。

その報告が間違っていた
…というのと、更に2000年から
データが改ざんされていたという
事があり先週記者会見が行われました。

不正が発覚した4月には
国土交通省から型式指定の取り消し
という日本自動車産業史上初の処分。

型式指定は自動車を販売する前に
安全基準や環境基準を満たしているか
国が審査する制度。

指定を受けるまでは厳しいが
それが指定されていれば
陸運支局等へ持ち込み検査をする
必要がなく、新規検査を省略できます
ということ。

そんな型式指定が取り消されたので
それだけ深刻な問題であった
ということなワケです。

日野自動車はトヨタ自動車の
子会社であるため、今回の件で
何かしらの動きがあるかもしれません。

ちなみになぜ今回のような
不正が出てしまったのかと言うと
末端のプレッシャー。

自動車は何万というパーツ
構成される商品で、何百人と
関わって作られます。

そのため、仕様を満たすため
コストや納期に応えるための
プレッシャーに耐えられず不正をしたが
それが管理職に届かなかった
…というのが背景とのことでした。

私もサラリーマン時代は
トヨタ関係の仕事をしましたが
急な仕様や設計に変更が入ったり
納期が短くなったりと大変な業界。

体育会系な面もある業界なので
今回は技術的な要因ではなく
人為的な理由だったというのは
妙な納得感を感じた次第です。

プラチナに影響するのか？！

こういった自動車業界の
不祥事があるとプラチナ市場に
関わりを持つ方にとってすれば
ドキッとすることがあります。

なぜならば、2015年の
フォルクスワーゲン問題で
プラチナ価格が暴落する
…なんて事態になったため。

トラックが主の日野自動車に対し
フォルクスワーゲンは様々な車種の
ディーゼル車があるので比較には
ならないかもしれません。

しかし、流通量が少ないから
どんな事象でもプラチナ需要に
関連しそうであればちょっとした
リスクに感じてしまうもの。

とはいえやはり不正があっても
プラチナ需要に直結するとは
限らないものでもあるんです。

というのも2015年に起きた
フォルクスワーゲン問題は

元々下がりかけていたところに
追い打ちを掛ける形で起きたもの。

…であり、更には

ディーゼル車のプラチナ需要は
実際に大きく下がってはいなくて、
そうなってしまうという
人の思い込みで起きたため。

当時は中国のプラチナ需要が
年々減っていった時期でもあり、
値段も徐々に落ちてきていました。

ジュエリーはプラチナより金
という考えが中国で強まったため
宝飾品用途のプラチナ需要が
弱まってしまったのです。

そこにフォルクスワーゲン問題で
プラチナ需要が下がると見込まれ
値段が落ち、金とプラチナの価格が
入れ替わった年になったのです。

トヨタの子会社とはいえ
トラックの需要は限定的。

ディーゼル車でプラチナが
必要な自動車ではあるものの
その影響はほぼなさそうです。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

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