地政学リスクとインフレに繋がりやすい中東情勢

投稿日:

2770 Gold

 

報復攻撃がますます過激化する
イスラエルですけども先日
ニュースで報道されたのは
領事館への空爆。

シリアの首都であるダマスカス
そこのイラン大使館敷地内を空爆し、
イランの軍司令官が死亡。

これによってイスラエルは
イランとの衝突もほぼ確定で
中東リスクが高まってます。

 

昨年のイスラム組織ハマスによる
イスラエル襲撃への報復攻撃。

病院など無差別攻撃を続け
世界から非難されていたのですが
まさかの大使館への攻撃。

シリアへの攻撃自体は
前々から行っていたのですが
今回のケースはまずい状況。

 

イスラエルとイランは
かつてアメリカの仲介もあり
そこまで対立してなかった国。

しかし、1979年のイスラム革命で
一気に険悪なムードとなったものの
イスラエルの後ろ盾としては
アメリカが付いており直接的な
戦争はありませんでした。

イランはイスラム系を
支援ていたものの、イスラエルとの
表面上の衝突はなかったのです。

 

そんな緊迫した事態が続く中、
今回イスラエルによる空爆。

国がシリアであるとはいえ
イランの大使館を攻撃したことで
一気に緊張感も高まりました。

 

イランは平和利用目的とし
核開発を強化している国。

それをイスラエルは当然
面白がっているワケではなく
後ろ盾ではなく、核保有の面でも
対立し続けてきました。

そして、イラクやシリアの
原子炉を攻撃することによって、
イスラム諸国の核開発能力排除を
行ってきたこともある国。

 

中東のイスラム情勢は
長い時間解決されてない
地政学リスク。

報復攻撃の応酬によって
これ以上被害の拡大がないことを
祈るばかりではあります。

 

 

原油価格は上がったものの…

今回のイスラエルによる
空爆で中東リスクが悪化、
原油価格が上昇。

それに引き付けられてか
ドル建て金相場も上昇し、
円建ても引っ張られる形に。

現物の金価格に関しては
連日最高値を更新していましたが
12,386円/gをマークしました。

原油は1970年代に起こった
オイルショック程の影響はないが
様々な価格に影響する資源。

エネルギー需要が高いが
化学繊維やプラスチック製品など
原料としても使われることもあって
景気に影響する可能性が高いもの。

物価に影響する可能性を
秘めている資源でもあるので
原産地が多い中東地方でのリスクが
直結しやすくなります。

 

物価が上がると金価格も
高くなりやすく原油とゴールドは
相関関係になりやすいと
昔から言われてます。

現在の原油産出国は
アメリカが大きくリードするも
かつてはサウジアラビアやイラク、
アラブ首長国連邦といった
中東諸国が牽引していました。

そのため、原油高騰による
影響は今に比べるとかなり
大きかったのがあります。

 

かつてトイレットペーパーが
何千円と高騰したことがあれど
現在は原油産出の分散ができており
そこまで大きなインフレは
ないのかもしません。

ただ、中東地方はそれでも
ある程度の原油が取れる場所。

戦争などの地政学リスク、
そこに原油事情が入ってくるので
中東リスクは無視できないのです。

 

 

イスラエルがすぐ手を引けば
まだ間に合う可能性あれど
ビンヤミン・ネタニヤフ首相は
贈収賄や詐欺などで過去に
起訴されたこともある政治家。

任期引き延ばすのかどうか
知りませんが、ここまで他国の
助言を聞き入れずに強硬するのは
なにか個人的な問題でもあるのか
…なんて気もしますね。

 

 

 

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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