金利と金価格の相関関係が崩れた原因となったのは…

2521 Gold

先日夜中に赤ちゃんの
ミルクをあげていたところ
速報が流れてきました。

どうやら円相場が大きく
円高の動きを見せたのが原因。

スマホにその連絡が
ニュースアプリ経由で流れ
夜中であったので何事か！？
と思ったらそういうことでした。

で、その円高を引き起こした
要因となったのが日銀がこの
数年間行ってきた金融政策緩和を
修正していくと決めたもの。

具体的に伝えていくと
金融政策決定会合において
長短金利操作（YCC：イールドカーブコントロール）
に関する柔軟化を決めたというもの。

ドルが売られて円が買われる
という動きに流れてしまったことで
今回のような状況になりました。

ちなみにイールドカーブが
何ですか？という方はこちらの
記事をご覧くださいませ。

【イールドカーブで金相場の動向を読み取る】

日本は長いこと金融政策の
緩和維持と貫いていたものの
今回の決定によって日本の金利が
上昇するかもしれないという
見方で為替が動いたのでした。

これまでの為替としては
日本が金融緩和維持を打ち出し
海外と日本での金利差が拡大。

そのため、金利が高い
海外へ投資する人が多かったので
円を売ってドルやユーロを買い
円安となる傾向にありました。

今回のニュースでは
それとは逆で金利差が縮まる
という憶測が広がったので
円が買われる動きとなり1日で
1円弱円高と動いたワケです。

円建て金相場は
ドル円為替だけではなく
ドル建て金相場も影響します。

日銀がその方針を出す際
アメリカの経済指標である
国内総生産（GDP）が予想を
上回る結果となりました。

つまり、景気の上向きを
思わせる数値となったので
為替だけでなく、ドル建ても
ゴールドの売りに動いたのです。

ドル建て金相場の下落
ドル円為替の円高。

このダブルが起きたことで
円建て金相場は1日で200円/gほど
下がる動きを見せたのでした。

ただ、緩和修正と言いながら
円高に動いたものの、すぐさま
長期金利修正を抑えるアクションで
円安へ一気に動く結果となりました。

そのおかげで円建て金相場は
振り回されましたね。

金利とゴールドの関係

これまで私のブログでも
何度か更新したことがある
金利とゴールドの関係。

ゴールドを持っている間は
利益を生みにくいので基本的に
金利が上がるとそちらに動き
ゴールドは下がると言われてます。

金相場と関連するネタは
過去に原油やVIX指数などが
出てきたことがあります。

ただ、時代と共に相関関係が
薄まる商品・情報が増えており、
その中でも関係が崩れなかった
ものがありました。

それが金利でした。

で、この金利ですけども
過去の動きをみるとデータでも
明らかで長年先ほどのような
関係性があったのです。

しかし、その相関関係も
コロナ禍が始まった頃から
薄まってきている状況。

ではなぜ近年金利が高いのに
金価格も上がってきている
かというとインフレ。

多少のインフレであれば
今回の金利と金の相関関係が
崩れることはなかったでしょう。

ただし、コロナ禍以降は
ロシア・ウクライナ情勢など
物価高騰が世界中で起こっており
それに引っ張られたことが原因。

アメリカの政策金利は
過去にないペースで上がってきて
それは行き過ぎたインフレを
正すために行われてきたもの。

インフレが落ち着くまで
金利が上がると金価格は下がる
という過去にあった関係性が
復活する可能性は低いのです。

金利をチェックするならば
インフレの指標でもある
CPI（消費者物価指数）の確認は
セットということです。

さて、日銀の動きで円建て金相場は
200円/gほど下がったものの翌日には
土日の特別相場ではあるものの
209円/gほど上がる動きを見せました。

瞬間的に円高となったけど
すぐに戻すこととなった挙句に
円安が高まり昨日は過去最多値更新。

こういう瞬間的な動きをみると
なんだか仕組まれたこのように
見えてしまうのは私の思い過ごし
なのでしょうかね(笑)

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

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