ジュエリーメーカー流資産運用術

3109 Gold

弊社は宝石屋なので定期的に
ジュエリーのメーカーさんが
仕入れのために来店されます。

違う業界の方にはよく
ビックリされるのですけれども
宝石業界って、小売店からでなく
卸業者や商社が逆に来てくれる
そんなケースが多いのです。

で、先日はジュエリーの中でも
地金（宝石のない）ジュエリーに
特化されているメーカーさんが来店。

ちょうど仕入れたい商品があり、
広島に寄ってくれたのですけれども
地金ジュエリーさんならではの
話になることが多いんです。

その話というのはジュエリーでなく
金やプラチナ相場の話。

ジュエリーというのは
天然宝石と貴金属の組み合わせで
成り立つ商品です。

ゴールドとプラチナを
ふんだんに材料として使うし、
メーカーさんが1度に作る量も
かなりのボリューム。

もちろん材料として
仕入れる以上は相場を
無視できないものです。

相場が高いときに仕入れれば
それが在庫となってしまうし
製品化するにも時間は掛かります。

その間に相場が大きく動くと
材料を仕入れたときとの価格の
兼ね合いの考慮も必要なワケで
結構大変なお仕事なのです。

とはいえ私も言うように
相場は先読みができない世界。

メーカーさんならではの
材料の仕入れ方があるのですが
それが貴金属の現物運用に
全く当てはまるものでした。

ということで、今回は
相場価格に振り回されず
運用するポイントをお伝えします。

値段を気にしない

ジュエリーメーカーの仕入れ、
そして現物資産での運用ですが
これは共通するものでした。

その共通ポイントとしては
以下の2つとなります。

①相場を気にせず買う
②コツコツと少しずつ買う

本ブログをご覧の方は何度も
見たことのがあるキーワードでは
ないかと思います。

結局のところ金価格というのは
予想が難しいものであって
世界の金融市場だけでなく、
経済情勢や地政学リスクなど
様々な要因が絡んで決まるもの。

トランプ大統領が就任し、
日々突拍子のない政策を公言し
世間を驚かせています。

しかし、世界ではこのように
いつ何が起こるか分からないもので
もしかしたらウクライナ有事のような
国同士の衝突が突拍子もなく
起こる可能性があります。

こうしたことは
事前に可能性としての情報はあれど
いつ勃発、紛糾するかなんて
誰にも分からないことです。

とはいえゴールドに関して
確実に言えることというのは
限られた資源で、通貨の代替となる
世界で通用する無国籍通貨。

時間が経過すればするほど
価値は高まりやすくなるもの。

なので、目の前の急騰での
判断も重要ではありますが
現物で運用する場合はあまり
相場を見て買うものでは
ないってことなのです。

そして、コツコツと
タイミングをずらして買うのは
取得価格を分散し、平均価格で買える
メリットがあります。

ジュエリーメーカーは素材が
いわば仕入れ代になるのですが、
それが偏ると値付けも難しいもの。

価格を分散することによって
その偏りをなくすワケです。

そして、これは現物運用でも
同じことが言えます。

単発購入だとその日の相場次第ですが
分けて購入すると相場を分散できるので
高値で掴むリスクを軽減できます。

相場を気にせずコツコツ買う、
このセットでの運用が重要なのです。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(3/12)の貴金属価格】
　ゴールド：15,325円/g（+274）
　プラチナ：5,226円/g（+160）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

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